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返済方法の定番はこれだ!知っておきたいブライダルローンの常識

結婚関連の費用を借りれる「ブライダルローン」。

結婚という一大イベントのための軍資金を借りれる頼もしいローンですが、飛びつく前に「返済」のことは確認しておきたいですね。日常的に利用する機会のないローンでもありますし。

これについては定番とも言えるパターンが決まっています。それらを中心に、ブライダルローンの返済方法をご紹介していきます。

「元利均等・ボーナス加算あり」が通例

ブライダルローンはキャッシングなどの多目的ローンとは違い、借りたお金の使い道が限定されている「目的別ローン」になります。(こちらもご参考に→ブライダルローンについてもっと詳しく!

こういうローンの返済は、キャッシングなどとは違ってもっと型にはまったものになっていることが多いですね。

ブライダルローンの場合も同様であり、お決まりといえるパターンがあります。特徴をまとめます。

  • 元利均等型の返済プラン
  • ボーナス期には返済額の加算が可能
  • 返済方法は口座からの自動振替

だいたいこの3つがブライダルローンの返済の特徴になっています。たとえば「千葉銀行」や「常陽銀行」の返済方法はこうなっています。他のブライダルローンでもぜひ確認してみてください。

具体的な返済額などは借入予定期間にもよりますので、審査や手続きを進めるうちに具体的になるでしょう。

少なくともキャッシングなどとは違い、月に最低でも数千円をコンビニATMに返せばそれで終わりというものとは少し違います。

ノリと勢いで返済額を決められない点に注意

ブライダルローンの定番的な返済方法とは、基本的に毎月決まった額を返していくことであり、ノリと勢いで額を変動させることはあまり想定されていません。

元利均等=支払額は定額になる

元利均等返済についてはまた後で詳しくご紹介しますが、これは毎月の返済額が固定になる方法です。毎月の返済額については比較的ハッキリと決まっており、あとはそれをコンスタントにこなすのみになることが多いでしょう。

返済額について毎月悩む必要がない代わり、「今月はちょっと多めに返したいな…」と思うことがあっても、いつもの額が返済用口座から引き落とされるだけです。

ATMから比較的自由に返済ができるキャッシング感覚でいると、少し窮屈に感じる点かもしれませんね。

もしブライダルローンで毎月の返済額を増額したいと思ったら、以下の方法が使えます。

  • ボーナス期の加算
  • 繰り上げ返済

たいがいのブライダルローンはボーナス期の加算ができる形になっていますから、半年に一回は通常の約定返済額を上乗せできます。

しかしボーナス返済も事前の予定が必要になるものであり、「今月はお金が余っているから返済に回したい」というような柔軟性には欠ける方法ですね。

キャッシングのように繰り上げ返済はできないのか、気になるところですが、基本的にはできないと思っていた方が吉です。

繰り上げ返済がそもそも可能かどうかもサービスの規定による上、できたとしても高額な手数料がかかることも珍しくありません。

たとえば千葉銀行の例だと、繰り上げ返済をしたいなら別途手数料として「5400円」が必要になるのです。

繰り上げ返済のためにまたお金がかかっていては、繰り上げ返済をやる意味も少し目減りしてしまいますね…。

返済額が基本的に固定であり、毎月その場の勢いで返済額を自由に決められるわけではない点には注意です。より計画性が必要になるローンだと言えます。

方法が限定されやすい点にも注意

似たような注意点として、返済方法自体もあまり選べない点も知っておくといいでしょう。

ブライダルローンの返済方法は「口座振替」が基本です。
  • 自動的に引き落とし
  • 返済忘れの心配はないが、手続きがやや面倒
  • 振替開始後、返済がぐだぐだにならないように

口座振替にすれば、毎月決まった日にちにお金が自動的に引き落とされます。返済忘れをを出さないという点ではいい方法であり、常にこの方法で返済をやっているという方も多いでしょう。

楽で確実な方法という意味ではオススメですが、口座からの引き落としになるため、若干ですが手続きが増えます。

また、振替開始日時なども要注意です。振替が開始されるまでに時間がかかる例も多く、初回の支払日に間に合うのか、間に合わないならどうするのか、金融機関側に要確認です。

  • 開始手続きが面倒くさい
  • 知らない間にお金を引き落とされるのが嫌だ

このような、何らかの理由で口座振替を避けている方もおられるでしょう。

キャッシングなどなら返済方法も多数あり、好きな方法を選べることも多いのですが、ブライダルローンだと残念ながらこの方法しか選べないこともしばしばです。普段使わない方は気を付けましょう。

また、口座振替を嫌がる声の中には「支払のことが意識から抜けそうで怖い」というものもよくあります。

これも的を射た意見です。毎月勝手に支払いが終わってくれるからこそ、自分の中で借金をしているという意識が下がってしまうのも無理はありません。

返済方法が限定されがちなのはブライダルローンの仕様として仕方ありませんが、返済への意識が下がってしまい、返済がなぁなぁになってしまわないよう、少し注意されておくことを勧めます。

元利均等返済とはブライダルローンの定番支払方法

支払額が基本的に一定となるのが「元利均等返済」と簡単にご紹介しましたが、ブライダルローンの返済の基本となるこの方法について基本を知っておきましょう。

これを知らないとブライダルローンの利用イメージもパッとつきません。

元利均等返済とは、毎月決まった額のお金を返してもらい、その定額の中で「元金分への返済」と「利息分への支払い」に分けてお金を充てる方法になります。

利用イメージをご紹介します。1万円借りたとして、毎月1000円ずつ返すとしましょうか。そのときの元金分への返済と、利息の支払いが、毎月の1000円の中で以下のように計算されているわけです。

支払回数 元金分 利息分 借入残高
1回目 700円 300円 9300円
2回目 750円 250円 8550円
3回目 800円 200円 7750円
4回目 850円 150円 6900円

あくまでイメージですので細かい部分は数字を単純にしました。この返済方法の特徴は以下のものになります。

  • 支払い始めは元金が減らず、利息分への充足が多い
  • 利払いには少し不利な方法
  • 毎月支払う額は定額でいいので楽
  • 計画も立てやすい

これが「元利均等返済」のアウトラインです。ブライダルローンを利用するときはぜひ知っておきたい基本的な枠組みになるでしょう。

高額な結婚関連費用を庶民でも気軽に借りれるワケ

上にご紹介した話は、つまりはブライダルローンで高額なお金でも借りれてしまうワケにつながると思いませんか?

ちなみにブライダルローンで借りれる額です。

金融機関 最大借入可能額
千葉銀行 500万円
常陽銀行 300万円
楽天銀行 300万円

結婚関連のお金は高騰しやすいですし、何百万円というお金を借りれるのは頼もしい限りだと思います。

しかし行きはよくても帰りが怖いのが借金。結婚というおめでたい門出の直後に借金に振り回されるのもつまらない話ですよね。

それでも建設的な借り入れができてしまうその理由は、「元利均等型の返済」がミソ。

これがあるおかげで、何百万円もお金を借りても月々の返済は固定。返済計画にもよりますが、長期間の分割にすれば庶民でも返せるくらの額に落とし込むことも可能です。

ボーナスがあるような方なら、半年置きにガバッと返すこともできますよね。これがあるおかげで、月々の返済を軽めにしても着実に返済を進めることも可能です。

結婚式の費用をポンと出せない方でも、思い出に残る式を挙げられる一つの現実的な方法なのです。

「高額借りてコツコツ返す」が定番の利用法

ブライダルローンを使えば結婚関連の費用を借りれるわけで、しかもすぐに完済を求められるわけではなく、将来の返済さえ安定していれば毎月手頃な額を返すだけで返済はクリアです。

だったら、結婚関連のお金が足りないならブライダルローンを使わないと損じゃないか!?ということにもなりますが、返済方法に関する別の規定から、ブライダルローンの利用に向いている定番の状況がありますのでご紹介しておきます。

ブライダルローンの利用が向いているのは以下の状況です。

  • 高額を借りるとき
  • 返済期間を長く取りたいとき

自分にとって高額だと感じる額を借り、返済期間をなるべく長めに取りたいときはブライダルローンが向いています。そういうときは積極的に利用を考えるといいでしょう。

逆に、あまりブライダルローンに向いていないのは、超短期間で返済ができるくらいの額しか借りないとき。

すぐに返済を終えてしまいたいときは、ブライダルローンよりはキャッシングなどの方が使いやすいかもしれません。

短期間での完済は制度的に難しい!?

お金を借りているときに「すぐに借金を返した」というのは好ましいこととされることが多いですよね。キャッシングなどでもすぐに返せばそれだけ利息もお得。

返済期限を過ぎてもまだ返せないような利用の仕方に比べれば、とても優等生です。

ブライダルローンでもそうできればいい!と感じる方も多いでしょうが、目的別ローンの一つであるこれに限っては、必ずしもそれができるとは限らないのです。

ブライダルローンを提供している金融機関によっては、最低返済回数や期間に指定があることもあるのです。

提供元 最低返済回数(期間)
アプラス 6回~84回
千葉銀行 6か月~10年

借金に関して「お金を返します!」というのは貸し手側にとって歓迎すべきことのようで、これの利息で利益を得ている金融機関にとって、あまりに早く返され過ぎると利益が出ないという一面もあるわけで…?

そういうわけですから、必ずしもすべてのローンで即時の完済ができると決まっているわけではありません。

場合によっては、最低限の借入期間が定められてる場合もありえるわけです。

そういう規定があるブライダルローンを利用して、次月にはもう完済したいと言ってもできるかどうかは金融機関の判断次第です。

認めてもらえたとしても、あまりいい使い方とは言えないかもしれません。

サービスによっては即時の完済を受け付けてくれているものもあります。

プレシャンテというブライダルローンになりますと、金利は調整されますが早期の返済もできるようになっています。

支払回数 手数料率
1回払い 18.0%
3回払い 9.0%
6回払い~ 6.5%

こういうサービスもありますが、基本的には早期の返済が難しいのがブライダルローンの傾向です。「すぐ返せるだけしか借りない」という形で利用したい方は逆にご注意ください。

返済計画はしっかりカップルで話し合っておくべき

すぐに返せるなら金利やその他の手続きの軽さからいってもキャッシングも使いやすいかもしれず、それならブライダルローン向きと言えるのはやはり「コツコツ型」というわけですが、こちらにも注意点があることをご紹介しておきます。

完済までに少なくとも一年以上はかかりそうな場合、サービス規定の最低利用期間はクリアとしても、いつまでに完済できそうなのかは注意しておきましょう。

  • 返済猶予期間にも限りはある!
  • 返済期間が長引くと利息が膨れ上がる点に注意したい

まずは単純な話で、分割返済で完済を待ってもらえる期間にも限りがあります。上の表をまた見てもらえばわかりますが、アプラスであれば「84回払い(約7年)」、千葉銀行であれば「10年」が上限です。

コツコツ返済もいいのですが、いつまでに完済しなくてはならないのかは、必ず確認しておきましょう。

そして期間内には完済できる計画としても、あまりに返済期間が間延びするとそれだけ利息が膨れ上がります。

  • 元利均等は、元から利息抑制にはやや不利な方法
  • 実感は得づらいが、返済期間が伸びるほど利息は増えている

利息を抑えたいなら、元利均等よりも「元金均等払い」の方が有利です。元利均等はそれに比べるとやや不利な方法であり、これで利息を抑えたいなら少しでも早く完済するように計画するしかありません。

分割払いである上に、支払っている定額返済額を元金分と利息分にさらに分割して返済しているのですから、「利息が増えている」という実感も得づらいでしょう。

しかし返済期間が間延びするほど、利息は確実に増えています。それだけ借りたお金よりもたくさんのお金を支払っているという意識は、確実に持っておいた方がいいでしょう。

コツコツ返済こそまさにブライダルローンらしい使い方なのですが、どれくらいで完済するのがいいのか、カップルでよく話し合っておき、納得できる計画を立てておくことをオススメします。

利用前の計画性が必要な返済方法になっている

ブライダルローンの返済規定についてご紹介してきましたが、一番の特徴はどういうものか、もうお気づきですね。

しっかりした計画性が必要になるのです。

キャッシングなどのサービスなら、返済方法もいくつか選べますし、額もその月の気分で決めることもできます。最低限の金銭感覚は必要ですが、綿密な計画性がなくても利用は可能です。
(⇒キャッシングの基礎知識をチェック!

が、ブライダルローンは違いましたね。

  • 元利均等型による分割払い基本
  • 返済方法も口座振替が基本
  • 気軽にできる返済額の増額はボーナスくらい

返済方法が比較的固定されています。考えなしに契約すると後で苦労するかもしれません。

そういう不自由さがある反面、庶民でも払える現実的な分割額の支払いだけで高額なお金が借りれるといういい面もあるのですがね。コツコツと返済していくタイプに向いています。

即座の返済は、それはそれで難しいこともありますので、自分が希望している返済方法ができるかどうか、確認の上でブライダルローンの利用に入ることをオススメします。

【参考ページはこちら】
ブライダルローンって審査が厳しいの?

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