自営業でも大丈夫?個人事業主が借入するポイントはコレだ!
キャッシング、カードローン、他にも住宅ローンやカーローンなど、様々な融資商品が溢れる金融業界。特に最近では、個人が日常生活の中でカジュアルに利用できる、キャッシングやカードローンが人気です。
とはいえ、実は借り入れの条件は、中々厳格に定められています。一定の条件を満たしていなければ、審査に落ちるということもしばしば。
特に自営業を営んでいる、個人事業主の審査はよりいっそう厳しめだと言われています。それは本当なのでしょうか?なぜそんなに厳しいのでしょう?自営業者が審査に通過するコツをチェックする必要がありそうですね。
自営業はなぜ厳しい?審査でチェックされるポイントは
銀行をはじめとした金融機関から借り入れをしたいと考えた時、自営業を営む個人事業主は、一般の会社勤めの人よりも不便を強いられることが多いのが実情です。会社員なら何なく通過する審査でも、個人事業主ということで、お断りされることも珍しくありません。
- 事業が不調の時の保証が薄い
- 倒産するリスクが高い
個人事業主が審査で厳しく見られるのは、このような理由が考えられます。一般の会社であれば、会社そのものの事業が不調でも、すぐに倒産する危険性は少ないものです。また、万一倒産したとしても、社会保険などの手当は個人事業主よりもずっと手厚いですよね。
キャッシングやカードローン、他の融資も、全ては返済能力を重要視します。
不安定になる可能性が否定できない自営業に対し、審査が厳しくなるのは、どうしても仕方のないことなのです。
審査で見られる項目は?会社員との評価の違い
個人融資の審査の時、重要視されるのは返済能力があるか否かです。では、どのような基準で、その返済能力を測るのでしょうか。
- 勤務先
- 勤務形態
- 年収
- 他社からの借り入れ残高
個人事業主、会社員に関わらず、審査の時には共通でチェックされる項目です。他にもたくさんあるのですが、分かりやすい項目はこの4つでしょう。
勤務先は、会社員であれば勤務先の会社になります。個人事業主は、開業届に記載した社名を書けば問題ありません。開業届を出していない人は、申し込みの前に役所に提出しましょう。勤務先がない状態になってしまいますし、余談ですが、税金も変わってきますよ。
勤務形態は会社員、個人事業主なら自営業と書けば良いでしょう。自営業の場合、会社社長と記入する人もいるようです。
こういった項目を全て審査し、返済能力の程度を測られます。ここで後押しをするのが、先に説明した「万一の時の保証(社会保険)」ですね。会社員は万一に強く、当面の返済をしのげる可能性があります。
しかし、社会保険ほど手厚い保証がない個人事業主は、万一の場合、返済が滞る可能性があるのです。
これが審査に通りにくい、大きな理由のひとつだと考えられます。
不遇の個人事業主?特に厳しい大型ローン!
小口融資の代表格と言われるキャッシング、カードローンの審査も難しいのですから、大型のローンは更に厳しいのが個人事業主です。住宅ローン、カーローンなど、長く支払いが続く高額、大型のローンは、かなり難しいと言われています。(⇒自営業者でもカーローンは使えるの?)
ただし、まったくないわけではありません。いくつかの銀行では、「自営業者でも利用できる」と明記し、大型ローンの商品を提供していることがあります。その場合、以下のような条件を求められることが多いようです。
- 一定以上の所得金額
- 一定以上の営業年数
自営業は継続が難しく、すぐに倒産してしまうことがないとは言い切れません。その分、一定以上の所得を得ることができる程度の売り上げを、一定以上の年数確保できる状態であるのなら、信用が一気に増すと考えられます。
自営業者でもお金を借りることは可能なようです。住宅ローン、カーローンといった大型ローンも可能性がありますので、諦めずに探してみてはいかがでしょうか。
自営業でも借りられる!OKとNGの違いはここだ!
大型ローンが借りられるのは分かりましたが、では、キャッシングやカードローンといった、もっと小型の個人融資はどうなのでしょうか。こちらも自営業者は厳しいと言われています。実際、昔ながらの自営業者は、借りられないからと言って現金主義の人も多いようです。
ただし、以下のことは念頭に置いておく必要がありそうです。
- 条件がある場合が多い(営業年数など)
- 限度額が低めに設定されることが多い
先に触れた営業年数など、自営業独特の環境に対する条件が設定されることが多く、ここは大型ローンと同様、しっかりした返済能力を示す基準であると考えられます。ただ、10年~などの厳しい年数ではなく、場合によっては1年程度でOKとなっていることもあります。
また、自営業者は限度額が普通の会社員よりも低めに設定されるケースが非常に多く見受けられます。
これはやはり、いざという時の返済についての用心でしょう。万が一貸し倒れになってしまっても、金融機関側が受けるダメージが最低限で済むからだと考えられます。
これもNGの理由?事業資金に使いたい、使えない!
自営業者がキャッシング、カードローンを使えないと言われた時代が長いのは、事業資金に利用するのではないか、という懸念があったことも、大きな理由のひとつでした。プライベートで利用するのではなく、会社の運転資金に回してしまうのではないかという心配ですね。
ほとんどのキャッシング商品、カードローン商品は、事業資金に利用することができません。ただ、いくら禁止されていたとしても、一度借り入れをしてしまえば、何に使ったか分からなくなることも事実です。
時代は変わった!自営業者向けのカードローンも!
お金を借りる面では何かと不自由な自営業者ですが、先にも説明した通り、最近では審査で門前払いされることも少なくなってきました。中には「自営業者でもOK」と最初から明記されている融資商品も少なくありません。
そして今の時代、それだけではありません。
- 事業者向けのカードローン商品が増えている
- 使途完全自由な商品もある
普通のカードローン商品ではなく、自営業を営む個人事業主に向けた、「事業者向けカードローン」の商品が増えています。個人事業主専用のカードローン商品ですので、一般の会社員、公務員などは、申し込みをすることはできません。
また、カードローンというと、事業性資金に利用することはNGとされていることがほとんどですが、この事業者向けのカードローンは、使途が完全に自由であることが多いことが特徴です。
つまり、プライベートで使うもよし、会社の運転資金に使うもよしということなのです。
とはいえ、使途はあくまでプライベート向けだべ。事業資金には使えないのが今までの、ほとんどのキャッシングやカードローン商品なんだべな。
でも、時代は変わったべな。自営業をしている人に向けた、事業者向けカードローンもどんどん増えているんだべ。しかも事業性資金にも、プライベートにも使える商品が多くなってるんだべ!
自営業者は要チェック!個人事業主OKの消費者金融!
ビジネスローンと呼ばれることが多い、事業者向けのカードローンは、消費者金融で多く提供されるようになりました。特に大手の消費者金融も目をつけ、次々とお得なカードローン商品をリリースしています。
使途が限定されていないビジネスローンは、見方によれば、使途が限定されていない一般のキャッシングより、幅広く使える利点があるという意見もあります。(こちらもご参考に→自営業者でもサラッと借りれる)
種類 | 特徴 |
---|---|
一般向け個人融資 | 事業性資金は利用できない キャッシング形態がほとんどである |
事業者向け個人融資 | 個人的資金、事業性資金の両方に利用できる カードローン形態の商品が多い |
一般向けの融資商品と、事業者向けの融資商品は、ざっと見るとこのような違いが大きいと考えられます。個人事業主からすれば、一般のキャッシングよりも、事業者向けのカードローンを利用した方が、小回りが利きそうな印象がありますね。
自営業を営んでいるからと言って、必ずしも事業性資金を求めるわけではないのですが、いざという時にすぐに都合できることも確かです。この事業者向けのカードローンは、多くの自営業者にとって、便利に利用できるものだと言えるでしょう。
これは譲歩すべき?金利は少し高めのビジネスローン
自営業者にとって、かなり便利なビジネスローンですが、やはり便利さにはちょっとしたデメリットもつきまといがちなものです。このビジネスローン、普通のキャッシングやカードローンなどより、多少金利が高くなっているという事実があります。
金利が高いと言っても、昔のドラマに出て来るような、払えないほど法外な金利というわけではありません。
担保を求められるわけでもありませんし、借りる金額によっては、一般向けの商品とあまり変わらないケースがあります。
例としてアコムを見てみましょう。
商品 | 金利 |
---|---|
一般向けキャッシング | 3.0%~18.0 |
事業者向けカードローン | 12.0%~18.0%、あるいは12.0%~15.0% |
こう見ると、3.0%と12.0%の差に目が行きそうですが、実際に利用する金額によって変わってくるポイントであることを考えてみて下さい。借り入れ金額が高ければ高いほど、金利は低くなるものです。また、借り入れ金額が低ければ、逆に金利は高くなります。
限度額一杯や、かなりの高額を借りるのであれば、金利の差は目につくかもしれません。しかし、日常でそこまでの高額を利用するよりは、もっと低額を利用することが多いのではないでしょうか。そうなると、あまり金利は変わらないと考えられます。
銀行のカードローンは?消費者金融の方が多い商品!
融資をしてくれる金融機関は消費者金融だけではありません。銀行でお金を借りたいと思う人も多いでしょう。確かに銀行は、消費者金融で借りるよりも金利が低く、お得に利用できることは間違いありません。
ただ、やはり銀行の審査は、自営業者に対して寛容とは言えないものです。大型ローンの審査に通ることはできることも多いのですが、個人向けのカードローンとなると、少し話は変わって来ます。
対して、消費者金融は、事業者に向けた貸付も積極的に行っています。また、消費者金融ならではのメリットもあることも確かです。
- 急場のつなぎ資金として、緊急の借り入れができる
自営業者の人なら経験しているかもしれませんが、どうしてもすぐに現金が必要、という時があるかもしれません。銀行や公的機関に融資の申し込みをしても、審査に時間がかかり、その間に不渡りが出てしまうということも珍しくないのです。
それは便利なんだべすが、金利がちょっと高めなのが気になる人もいるかもしれんべな。そこは自営業者の立場上、諦める部分かもしれないべな。
担保も必要ないし、緊急時には銀行で借りるより早く融資が受けられる可能性が高いし、考えようによってはずうっとお得かもしれないべ!
詳しく知って上手に利用!自営業でも借りられる!
大手の消費者金融では、自営業者向けの商品、ビジネスローンを展開しています。以前はなかった商品なのですが、ここ数年の社会的な流れを受け入れ、より便利、より多くの人が利用できるようになっています。
- アコム・ビジネスサポートローン
- ビジネスアイフル
- プロミス自営者カードローン
大手の消費者金融が取り扱う事業者向けのカードローンはいくつかありますが、その中でも、この3つの商品の評判が高いようです。どの商品も、消費者金融ならではの審査の速さ、利用のしやすさが人気の秘密です。
また、ビジネスローンは「事業資金」としての利用が可能なため、個人への貸付にはあたりません。
つまり、貸金業法で定められている、年収の三分の一までしか借りられないという、総量規制の対象外になるのです。
借りるならどれにする?人気の3商品を比較!
実際に借りるとなると、どの商品が良いのでしょうか。あなたが最も気にするものは何なのかを考え、比較してみましょう。
商品名 | 金利 | 限度額 | 特徴 |
---|---|---|---|
アコム・ビジネスサポートローン | 限度額1万円~100万円 12.0%~18.0% 限度額100万円~300万円 12.0%~15.0% |
100万円or300万円 | 限度額によって金利が変わる |
ビジネスアイフル | 6.0%~18.0% | 500万円 | 使途は事業資金のみ |
プロミス自営者カードローン | 6.3%~17.8% | 300万円 | 即日融資可能 (申し込みの時間帯による) |
金利を気にする人、限度額を気にする人、あるいは審査の速さを気にする人と、色々と求める条件は違うことでしょう。この3つのカードローンは、それぞれに特徴があることが分かります。どの特徴があなたの求める条件にあてはまるでしょうか。
選べる限度額!アコム・ビジネスサポートローン!
アコムが提供しているビジネスサポートローンは、限度額が2種類から選べることが特徴的です。ご自分の仕事の規模や、返済能力を考えて決めると良いでしょう。
ただ、やはり金利は少し高めになっていますね。自分の借り入れ予定額を考えて、返済計画をきちんとコントロールできる人に向いたカードローンだと言えるかもしれません。
事業資金限定!ビジネスアイフル!
ビジネスアイフルは、同時にご紹介している他の事業者向けカードローンとは違い、事業資金のみの使途に限定されています。これでは意味がない、知りたいのはプライベートでも利用できる商品だと言う人もいるかもしれませんが、ビジネスアイフルにも利点があります。
銀行や公的機関から融資を受けると、確かに金利は低めかもしれません。しかし、急いでいる時、もしも銀行が閉っている時間だったらどうでしょう?お金を動かせないという、自営業には致命的な事態になりかねません。
急ぎのご新規さん注目!プロミス自営者カードローン
SMBCコンシューマファイナンスからリリースされているのが、このプロミス自営者カードローンです。アコムのビジネスサポートローンと同様、事業資金とプライベートな資金、両方に利用することができます。
プロミス自営者カードローンの利点は、即日融資でも可能な時があるということです。もっとも、即日融資を獲得するには、申し込む時間を考える必要があります。必要だと思った時には、早めに申し込みをするようにしましょう。申し込む時間帯によっては、即日融資が不可能になることもあります。
そうそう、事業者向けカードローンは事業性資金もOKだべな。これは総量規制に無関係になるんだべ。事業性資金が必要な自営業者の特権だべな!
アコムのビジネスサポートローン、アイフルのビジネスアイフル、SMBCコンシューマファイナンスの自営者カードローン、どれも大手ならではのスペックで、特徴がそれぞれあることだし、自営業者なら要チェックだべ!
信用第一!自信がなければ事前に問い合わせを!
自分の腕一本で食べて行く個人事業主は、お金を借りることが難しいと言われていましたが、今は様々な事業者向けカードローンが出ています。事業資金とプライベートの両方に利用できるものもあるので、以前よりはかなり自由度が高くなったと言えるでしょう。
自営業は不安定な環境でも、一定の事業継続ができれば、社会的信用も上がり、お金を借りるハードルも下がって行きます。あなたにぴったりの事業者向けローンを探して、プライベートも事業資金も上手に利用して下さいね。
【参考ページはこちら】
自営業者でもブライダルローンを使えるの?
特に今の時代、消費者金融もどんどん事業者向けカードローンを出してるんだべ。今まで消費者金融はノーチェックだった人も、一度はチェックしておいた方がいいくらい、充実した商品が多くなってるんだべす。
事業性資金OKのカードローンなら、総量規制も関係ないし、うまいこと使いたいもんだべな。
自営業は一般の会社に比べると、経営が不安定になったり、倒産する可能性が心配されるらしいんだべ。返済できなくなったら金融機関も困るし、こりゃ仕方ないかもしれないべな。
でも、今時は自営業者でも審査に通ることも多くなってるんだべ。一定期間以上の経営実績や、一定以上の収入があればOKらしいべ。絶望しないで挑戦してみるといいべよ!