実際どうなの!?カーローン審査通過に必要な条件とは
自動車購入時によく使われる「カーローン」。審査がやや厳しいと言われますが、実際はどうなのでしょう?
今回は大手銀行を始め、いくつかのカーローンの申込み条件等をまとめてご紹介します。
今回ご紹介するローンに申込み条件をチェックすることで審査を通過できるかどうかも見えてきます。カーローンの利用を少しでも考えている方はぜひご覧ください。
申込み条件
まずはざっと申込み条件をご紹介していきます。申込み条件とは「この条件を満たしている方なら申込み可能です」ということで、審査通過可能な方というわけではありませんが、申込みができないことには審査通過の可能性もゼロです。
いわば審査通過のための最低ラインだと思っていてください。
主にチェックしたい条件は以下の通りです。
- 年齢
- 仕事
- 年収
いずれもローンの利用にあたって避けられない規定ですよね。
これらのものがどうなっているのか、そしてその他に重要になる条件がある場合はそちらもご紹介していきます。
まずはこの三つのカーローンをご紹介します。
- 三菱東京UFJ銀行
- 三井住友銀行
- JAバンク
どれも大手の銀行ですから利用に不安はありませんね。
ではまず「三菱東京UFJ銀行」のカーローンの条件から。
項目 | 条件 |
---|---|
年齢 | 満20歳~満70歳 |
仕事 | 勤続年数一年以上 |
年収 | 前年度、税込200万円以上 |
その他 | PCメールを持っている方 |
カーローンは審査が厳しいなどと言われますが、こうして申込み条件を確認してみると意外とそこまで厳しすぎるような条件ではないと思いませんか?
年収の規定こそあるものの、年齢の幅は十分ですし、「勤続年数一年以上」という条件もローンとしては標準的です。]
「PCメール」のみ少し特殊ですが、これはネットから申し込める点をプッシュしているこのサービスならではといったところでしょうか。
次に「三井住友銀行」のカーローンです。
項目 | 条件 |
---|---|
年齢 | 満20歳~満65歳 |
仕事 | 特になし |
年収 | 前年度、税込200万円以上 |
その他 | 来店可能な方 |
こちらも先と同じ標準的な条件です。
仕事に関して職業や勤続年数に規定はありませんが、「現在安定した収入がある方」という条件がありますので勤続年数は常識的にはあった方がいいでしょう。
年金のみの方も不可と明言されていますので現在継続中の仕事が必須と判断されます。
「来店可能な方」という条件も注意しておきましょう。その他の細かい条件に「日本国内在住の方」というものもあります。
大半の方が自然にクリアできるとは思いますが、来店できるような条件が必須ということを意識しておきましょう。
最後に、「JAバンク」のカーローンです。
項目 | 条件 |
---|---|
年齢 | 満18歳~満71歳 |
仕事 | 勤続年数一年以上 |
年収 | 前年度、税込200万円以上 |
その他 | 特になし |
こちらもこれまでと同じく非常に標準的です。
年齢が18歳から申し込めるという点が少し際立った特徴でしょうか。しかし年収や勤続年数に規定があるため、実際には20歳あたりになってから申し込みが現実的になってくるでしょう。
その点はやや注意が必要ですが、それを含めても特にクセのない申込み条件になっていると言えます。
審査通過に最低限必要な条件
上にご紹介したのはあくまでたくさんあるカーローンの一例ですが、だいたいはこういう形になっているものと思っておいて間違いはありません。
以上の申込み条件をざっと見た限り、審査通過に最低限必要な条件が見えてきますね。
- 年齢はだいたい20歳から70歳まで
- 年収最低200万円から
- 勤続年数最低一年から
審査を通過したいなら最低でもこれらの点を押さえておかなくてはならないでしょう。
もちろんこれは最低条件です。もっと条件がいいなら安心です。
年収が300万円や400万円程度あったり、すでに一つの仕事を三年以上続けていたりすれば、少なくとも上にご紹介したようなローンなら審査通過を期待できます。
最低ハードルがさほど高くありませんので、それほど心配しなくていい方も多いと思いますよ。
あとは細かい「その他の条件」に注意してください。
- PCメールを持っている方
- 日本国内在住の方
- 来店可能な方
先の例で登場したこれらの条件ですね。こちらはそれぞれの金融機関の手続き方法やサービスのコンセプトによって条件が変わる点かと思いますので、利用を考えている金融機関の規定をよく確認するしかありません。
細かい条件でも利用に当たって必須とされる条件をクリアできていないと審査落ち扱いとなってお断りされることになります。忘れずにチェックしてくださいね。
年収のカウントに注意!
ローン審査に直接影響する条件といえば、やはり「年収」でしょう。年収があまりに低い方にローンは提供しかねるということです。ココはやはり重要ですね(笑)。
先に一つの基準として「200万円以上」というものをご紹介しましたが、先の表を見ると「税込」ということが書かれていた点に気づきましたか?
厳密には「去年の年収が税込で200万円以上あること」が最低ラインの条件となっているのです。
税込年収とは以下のものです。
- 社会保険料等が天引きされる前の年収
- 手取りではなく、総支給額ベースでの年収
- 源泉徴収票の「支払金額」欄の数字
サラリーマンをされている方ならおなじみですね(笑)。給料は全額が自分の手元に届くのではなく「天引き」があります。
天引き後の収入こそ自分の「収入」という感覚になると思いますが、実際にはもう少し収入が多いわけです。
税込年収とはその総支給額のことを指します。一度ちゃんと計算してみるといいですよ。以下の表を見てください。
月の天引き額 | 年間の総天引き額 |
---|---|
2万円 | 24万円 |
4万円 | 48万円 |
6万円 | 72万円 |
8万円 | 96万円 |
月の天引き額ごとに年間ではこれだけ引かれてるんだよというデータです。
天引き名目は社会保険料を始め、人によっては社宅の家賃等も一緒に引かれており、手取り額が大きく減っている方もおられるかと思います。
手取り年収だと200万円を切っても総支給額で大幅に200万円以上いっていれば、少なくともこれらのローンへの申し込みは可能性が出てきます。
実際の家計では手取り年収こそ重要ですが、ローン審査では必ずしもそうではないということですね。
もちろんこの辺も各金融機関の規定次第です。ちなみに「事業所得の場合は申告所得」という規定が見られることもあります。
ローン審査に大きく影響する「年収」が具体的にどの数字を指すのか、事前に確認しておくと確実です。必ずしも「手取りベースのみで審査されるわけではない」ということは知っておくといいでしょう。
向き不向き
カーローンの基本的な申込み条件を確認しましたが、そのことからこのローンが誰向きなのかについて見ていきます。
- 正社員なら比較的安心
- 注意したいのはアルバイト・パート系の仕事
仕事や年収というのは元から利用できるローンに大きく影響する条件だと言われていますよね。その点正社員ならローンは選び放題だと言われがちです。
- 福利厚生が多い
- ボーナスがある
- 昇給も期待できる
- 雇用期間に期限がない
こういう条件が並べば自然と社会的信用も厚くなるためです。
さすがに住宅ローン等になると厳しくもなりますが、そこまでのローンでなければよほどマイナス条件がない限りは審査に落ちることは稀です。
こういう傾向のある正社員ならカーローンもさほど心配はいりません。年収規定も自然にクリアできている例が多いでしょう。唯一気をつけたいのは年齢と勤続年数です。
こればかりは正社員をやっているからといってどうにかなる問題でもありません。高卒ですぐ正社員として就職しても20歳を超えないとローンの利用が難しい面があります。まずは成人するまで待ちましょう。
すでに成人してから就職しても、今度は勤続年数を待たなくてはなりません。新卒で就職してもすぐローンが組めるほど信用を得られるとは限りませんのでご注意を。
以上のような注意点こそありますが、基本的に正社員として働いていれば特にカーローンの利用に問題はないでしょう。
年齢や勤続年数は忙しく働いているうちに追い付いてくることが多いですしね。
最低限の条件さえクリアすれば本審査も問題なく通過できる可能性が高まります。今正社員で働いている方はチャンスです。カーローンが気になっているなら申し込みを狙ってみるといいですよ。
ただし、その他にも借金があるといった条件が加わると必ずしも利用ができるとは限らなくなります。そのあたりは常識的な注意をお願いします。
アルバイト・パートの場合
問題はこちらですね。アルバイト・パートでカーローンに申し込みは可能でしょうか?
- 職業に制限がなければ可能性アリ!
- 税込年収200万円が一個の目安
- フルタイムのアルバイター、フリーターなら望みアリ?
基本的な申込み条件に「アルバイト・パートNG」と明記されていると少し苦しいですね。
その点は真っ先に注意しておきたいですが、先にご紹介した例を見てもらえばわかるとおり、意外とそういう制限は見られません。つまり正社員じゃないと申し込めないと決まっているわけではないのです。
問題は「年収制限」です。
先の例で確認した通り、「税込200万円以上」という年収制限があり、これは職業に関わらずクリアしないといけません。アルバイト・パート系の仕事でカーローンに申し込むならこちらの方が問題になるかもしれません。
救いは「手取りで200万円」ではなく「総支給額で200万円」というところでしょうか。手取りだとあと一歩のところで200万円を切る状態でも、総支給額で200万円を超えていれば望みがあるわけです。
では総支給額で200万円を超えるためには月額いくら欲しいでしょうか?
月収総額 | 年収 |
---|---|
16万円 | 192万円 |
17万円 | 204万円 |
18万円 | 216万円 |
手取りではなく総支給額ベースで考えても、月に16万円しかないとギリギリで200万円に届きません。これでは基本的条件をクリアできないため、望み薄と言わなくてはならないでしょう。
年収200万円に届きたいなら「月収総額17万円」からです。毎月最低でもこの額以上の収入があれば年間で200万円を超えることができます。
この年収ラインを考えると、カーローンの申し込みが現実的だと言えるのは「フルタイムのアルバイト」を中心にこなしているアルバイターやフリーターと言えます。これらの方達ならアルバイトでもカーローンが利用できる可能性があります。
以下の方達だと少し厳しいかもしれませんね…。
- 主婦の短時間パート
- 不定期の短期アルバイト
- その他、勤務時間の短いアルバイト
キャッシングであれば最低限でも安定収入があることで審査通過の可能性がありますが、カーローンだと年収制限の最低ラインに届かないため、少々厳しくなります。
可能性こそあるもののより対象者を選ぶローンだと知っておいてください。
条件の緩いものも
カーローンの基本的条件がきついなと思うときは条件の緩いものを探すというのも一つの手です。
たとえばりそな銀行のカーローンですが、こういう条件になっています。
項目 | 条件 |
---|---|
年齢 | 満20歳~満66歳 |
仕事 | 特になし |
年収 | 特になし |
その他 | 安定した収入のある方 |
もちろんこれを選んだら審査が簡単と約束できるわけではありませんが、少なくとも申込みすらできないという状況は回避できます。
そして申込みができるということは少なくとも可能性はゼロではないということ。
- 勤続年数一年未満でも!
- 年収が総額でも200万円以下でも!
先の条件では引っかかるこれらの条件でも申込みができ、そして審査次第ではカーローンを利用できるかもしれません。
もちろん押さえたい注意点はあります。とくに「安定した収入のある方」という点は注意しておきましょう。
収入自体は少なくてもいいので毎月コンスタントに収入が入ることは押さえておきましょう。
その点を押さえておき、かつ他に大きな借金がなければ少し条件が落ちる状態でもカーローンを使えるかもしれません!
アルバイト・パートで信用力は落ちるけど、それでもどうしてもカーローンを使いたい!そういうときはなるべくこういうカーローンを選ぶといいかもしれません。
審査落ち後の選択肢
「カーローン、自分でも使える?」と審査が気になっている方でもひとまず検討はしてみて損はありません。場合によってはアルバイト・パートでも使える可能性はあるのですから。
その上で「審査にもし落ちたら…」ということを知っておけば万全ですね!審査に落ちてしまったらこうしましょう!
- 条件を整える
- 別のサービスでお金を借りる
これらの方法でお金を借りることができます。
条件を整える
やはり目的別ローンはキャッシングなどと違って審査が厳しめになる傾向があります。申込み条件が緩めのものを探せば可能性は上がりますが、自分の条件を整えた方が確実ではあります。
たとえば以下のものなのどうでしょうか?
- その他の借金は極力完済を
- 勤続年数を増やす
- 年収アップの工夫をする
条件を整えることで一番有効なのは「その他の借金の完済」です。その他に借金があるとえてして信用力が下がってしまいますからね。その他の借金は極力完済。これを基本と心得ておいてください。
その他に借金がないならあとは細かい条件を整えることです。
勤続年数は一年以上あればひとまず申し込める場合が多いですが、これは長ければ長いほどいいです。
ちょうど一年ジャストくらいだった場合はもう少し勤続年数を伸ばしてはどうでしょうか?
年収をアップするのは難しいかもしれませんが、たとえば空いた時間にできる簡単な副業をやってみるというのもいいかもしれません。週末だけ趣味を兼ねた副業をやるのもアリですよね。
これらの工夫で自分の信用力を底上げできれば、次のチャレンジで今度こそ審査に合格間違いナシです!
別のサービスで
キャッシングで車関係の費用を借りることも可能です。資金使途は生計費で、問題が起こり得るとしたら「事業資金」です。車関係の費用なら特に問題はありません。
以下のような場所でキャッシングを契約してみてはいかがでしょうか?
- 三菱東京UFJ銀行
- 三井住友銀行
- りそな銀行
- レイク
- プロミス
カーローンでもおなじみの大手銀行には「キャッシング」もあります。こちらの方が申し込み条件も審査も若干違います。
そしてそこでもダメなら「レイク」や「プロミス」といった有名ブランドのキャッシングサービスを利用してはどうでしょう?(こちらもご参考に→プロミスのキャッシング情報はこちら)
ただ、車関係専用ローンではないので以下のポイントをチェックしましょう。
- 基本的な借り入れ条件
- 借入可能額の上限
金利は若干高くなることが多いです。その条件で本当に車関係のお金を借りても大丈夫か、自分でシミュレーション等をして確認することをオススメします。
そしてもう一点、車購入費のためのローンなら何十万、下手をしたら百万以上を必要とする事もあるでしょう。それだけのお金をキャッシングで自分が借りれるかどうかも要チェックです。
キャッシングの条件と自分の信用力の兼ね合いで少額キャッシングしか使えないとちょっと厳しいですからね…。
以上、多少注意点はありますがそこさえ問題なければこちらでも車方面のお金は借りれます。どうしても急ぐときなどはこういう方法も知っておきましょう。
まとめ
カーローンの審査が不安!そう思う方は以下のポイントをチェックください。
- 成人済みか?
- 現職での勤続年数は一年以上あるか?
- 天引き前の額ベースで、年収は200万円以上あるか?
これらのポイントが全部OKなら、ひとまず今回ご紹介した金融機関のカーローンであれば申し込みは可能です。
その他の借金が大きすぎるといったマイナスがないなら審査に受かる可能性も十分ありますよ。ひとまず申し込んでみることです。
利用に当たっての条件は上の三つのものだけでなく「PCのメールアドレスを持っていること」や「来店できること」といった細々したものもありますので、それらの条件を考慮の上で利用するものを決めるといいでしょう。
条件によってはアルバイトでも可能性はあります。もし審査に落ちたとしてもキャッシングを利用するという手もありますので心配はいりません。
お金を借りたいと思うならぜひ利用を検討してみてください。
【参考ページはこちら】
カーローン返済の基礎条件とは?