返済が不安!そんなアナタへ借入利息や返済総額の計算を解説
借入後の利息や返済総額がよくわからず、返済が不安な方はおられませんか? そんなアナタへ、利息や返済総額の計算方法等をご紹介します。
たとえば、利息の計算は借入した金額に金利を掛け、日割り計算するだけです。基本的な仕組みや計算がわかれば、必要な利息もすぐに計算できます。
(⇒キャッシング金利の相場はいくら?)
利息や返済総額には一定の決まりがありますので、それがわかれば安心ですよ。詳しく解説していきましょう。
まずは知りたい利息計算法!「元金×金利」と日割り計算が基本
まずは利息の計算方法をご紹介します。簡単な計算法は先にも軽く触れましたが、用語の意味やポイントなどを詳しくご紹介しましょう。
借入利息の計算式
借入利息の計算式は、次のものになります。
元金に金利を掛け、日割り計算すれば、利息を計算できるのですね。元金に金利を掛けるところまではご存じの方も多いですが、その次の「日割り計算」の部分が要注意です。
これは、「金利」が何を示す条件かを知ると、よくわかりますよ。
- 金利とは年利のこと
- 年間利息を示している
「金利」とだけ表示され、他に何も注意書きがなければ、その金利とはほぼ「年利」のことです。この表示がすでに標準となっていますので、お気をつけください。
そのため、元金に金利を掛けると「年間利息」が計算されるわけです。そのため、日割り計算が必要になるのです。
- 1年間も借り続けることは稀
- 途中で返済が必要になるケースがほとんど
- 借入期間に応じた利息を計算する必要あり
1年間も借りてないのに、年間利息を払うわけにはいきませんよね。そのために、年間利息を年間日数で割り、借入期間を掛ける計算が必要となります。
簡単に、計算例をご紹介しておきます。100万円を金利18%で借りた時、30日後の利息は次のようになりますね。
18万円÷365日×30日=1万5000円(30日後の借入利息)
以上、金利と年利がほぼ同じ意味で使われていますので、利息を計算するときは元金に金利を掛け、日割り計算するという流れになります。元金に金利を掛けただけでは不十分ですので、気を付けてくださいね。
うるう年の場合は計算に注意を
借入利息の計算について基本は以上ですが、注意点として、うるう年に当たったときは計算式が少し変わります。ポイントはやはり「日割り計算部分」ですね。
- 日割り計算はその年の年間日数で割る
- うるう年だけは「366日」で割ることになる
日割り計算のためには年間日数で割る必要がありますが、このとき「その年の年間日数」で割ることにご注意ください。ほとんどの場合は365日でOKですが、うるう年だけは「366日」です。
計算結果も微妙に変わることになります。先ほどの計算例をまた使いましょう。年間利息「18万円」を、うるう年の条件で日割り計算すると、次のようになります。
1日多い分、同じ期間で借入しても、少し利息が減ります。間違えないようにお気を付けください。利息の計算は以上となります。
返済総額は返済方法で変わる!シンプルなのは元金重視型
利息の計算方法についてご紹介しました。ここからは「返済総額の計算」についてご紹介していきます。
返済総額は、返済方法によって変わります。返済方法には主に2種類のモノがあり、どちらのタイプなのかで返済総額の仕組みや計算方法が変わります。
(⇒キャッシングの基礎知識をチェック!)
仕組みがシンプルでわかりやすいのは、「元金重視型」の返済方法です。まずはコチラのタイプからご紹介していきます。
返済総額はどう決まる?元金重視型の計算方法とは
正式には「元金均等返済」と呼ばれるこの方法では、次のような形で「返済総額」が計算されます。
- 元金への返済額を先に決める
- 元金への返済額は固定支払い額となる
- その固定金額に利息を足した金額が毎月の返済総額
基準となるのは、「元金」です。元金に対する返済金額のことを「元金充当額」といいますが、この金額をいくらにするかを先に決め、これを定額の返済金額とします。
そして、返済するときには「利息」が必要ですから、これを毎月計算し、元金への返済金額と足します。以上が、このタイプでの返済総額の計算法になります。
返済総額=元金への返済額(固定)+その月の利息額
借金は元金への返済こそ重要!ココを重視した返済方法
なぜこのような計算方法になるのか、この返済方法の仕組みや意味を簡単にご紹介しておきましょう。
元金への返済額を基準に返済総額を決めるのは、それだけ「元金への返済」が借金返済において重要だからです。借金の有無は、元金の有無で判断されることをご存じですか?
- 元金がある限り借金は終わらない
- 利息も発生する
元金があれば、「借金がある」と判断されるわけです。コレがある限り、借金は終わりません。利息も発生し続けます。
だからこそ、元金充当額を基準にして返済総額を決め、毎月一定のペースで元金が減るようにするのが、この方法なのです。そのため、元金充当額を先に決め、あとから利息を足すという計算方法になるのですね。
実際の返済イメージ
このタイプで毎月の返済総額がどうなるのか、例をご紹介しましょう。借入条件は次のものとします。
- 借入金額10万円
- 金利10%
- 毎月の元金充当額1万円
この場合、毎月の返済は次のような形で進んで行きます。
返済回数 | 元金充当額 | 利息額 | 返済総額 | 元金残高 |
---|---|---|---|---|
1 | 1万円 | 849円 | 1万849円 | 9万円 |
2 | 1万円 | 739円 | 1万739円 | 8万円 |
3 | 1万円 | 679円 | 1万679円 | 7万円 |
4 | 1万円 | 594円 | 1万594円 | 6万円 |
元金に対して常に一定の金額を返済できる形になりますので、元金がサクサクと減っていく方法になります。毎月の返済総額の計算が少し面倒ですが、元金に対して毎月定額の返済を続けられるという意味で、シンプルな方法です。
元金充当額の決め方
元金充当額をいくらにするかは、アナタの希望と金融機関の指定との兼ね合いになることが多いです。
- 金融機関で元金充当額が指定されている例アリ
- 指定の範囲内であれば希望を聞いてもらえる
希望する元金充当額が少額過ぎても、高額すぎても、希望が通らないことがあります。この点はお気を付けくださいね。金融機関の指定を超えない範囲なら、お好きな金額を指定できます。
まずは、以上のような形で返済総額が決まるケースがあります。コチラのタイプの場合は、固定した元金充当額を基準に、返済総額を計算してくださいね。
借金の有無って、元金の有無で判断されるんだべ!だから元金への返済額を基準にして、返済総額が計算されるこの方法があるんだすな。
返済総額が定額となる方法もあり!定額支払い式の仕組みとは
元金を重視して返済総額を決める方法を先にご紹介しました。主な返済方法はあともう1つあります。こちらは、返済総額が利息込みで定額となる方法です。
定額型の計算方法や仕組みとは
正式には「元利定額返済」と呼ばれるこの方法では、次のような形で返済総額を決めます。
- 返済総額を先に決める
- 返済総額は固定支払い額となる
- その金額の中で元金返済と利息支払いが行なわれる
このタイプでは、毎月の返済総額をいくらにするかを先に決める方法になります。利息も元金充当額も含めた金額ですから、ここで決めた金額以上の返済は原則不要です。
ただし、一度決めたら定額支払いとなりますので、毎月無理なく支払える金額にする必要があります。返済総額を一度決めたら、後はその金額を支払っていればOKです。
返済総額から毎月の利息を引いたら、元金充当額が計算できる形となります。
月の返済総額は固定
返済総額-その月の利息=その月の元金充当額
返済負担の軽さも重要!これを基準に返済総額を決める方法
なぜこのような形で返済総額が決められるのか、こちらも仕組みや意味をご紹介します。この方法は、「返済負担」を重視した方法となります。
借金を返済するとき、元金への返済額も重要ですが、毎月かかる返済負担がどれくらいになるかも重要ですよね。
- 返済金の用意は負担となる
- 返済額の計算も負担の一つ
お金の用意は元より、毎月返済額を計算したり、確認したりするのも手間です。これらの手間が重すぎて、途中で返済できなくなっては意味がありませんよね。
だからこそ、返済負担を基準にして返済総額を決め、返済の負担を軽くするのが、この方法なのです。そのため、細かい計算ナシで返済総額を決めるという方法になるのですね。
実際の返済イメージ
こちらも、例をご紹介しましょう。次の条件で借りたとします。
- 借入金額10万円
- 金利10%
- 毎月の返済総額1万円
この場合、毎月の返済は次のような形となります。
返済回数 | 返済総額 | 利息額 | 元金充当額 | 元金残高 |
---|---|---|---|---|
1 | 1万円 | 821円 | 9,179円 | 9万821円 |
2 | 1万円 | 746円 | 9,254円 | 8万1,567円 |
3 | 1万円 | 670円 | 9,330円 | 7万2,237円 |
4 | 1万円 | 593円 | 9,407円 | 6万2,830円 |
毎月の返済総額が一定となり、返済にかかる負担は軽くなります。その代わり、元金に対しては一定のペースで返済ができず、元金への返済は遅くなります。そのため、元金重視型に比べると完済までに時間がかかる方法になります。
返済総額に最低返済額あり!?
毎月の返済総額をいくらにするかは、金融機関に指定があることが多いです。負担を軽くする方法としてご紹介しましたので、この点には特にご注意ください。
- 最低返済額以上の金額にする必要あり
- 軽くできる負担にも限度はある
返済の負担を軽くできる方法だからといっても、毎月支払うべきお金に最低条件はつけられているのです。最低でもその金額までしか返済総額を下げられませんので、お気をつけください。
最低返済額は元金の総額によって変わるケースもあります。10万円以下の少額利用なら最低返済額も数千円程度の例が多いですが、100万円を超えると1万円以上の金額が最低返済額となっている例が多いです。
返済総額の決まり方が簡単な方法ですが、軽くできる負担にも限度はありますので、ご注意ください。最低返済額の確認は必ず必要です。
このような方法で返済総額が決まる場合もあります。コチラのタイプの場合、各金融機関の最低返済額を確認の上、返済総額を決めてくださいね。
これは返済負担を基準にして返済総額を決める方法になるんだすな。自分が毎月ムリなく払える金額を返済総額に決めればいいんだべ。
けど、金融機関の方で最低返済額に指定があることも多いから、軽くできる負担にも限度はあるんだべよ。
以上の計算は返済日での計算が基本!自動計算サービスが便利
利息や、それを含めた返済総額等の仕組みや計算方法をご紹介してきました。次にご紹介するのは、これらの計算を行う基準日や、実際に計算するときの方法です。
利息を含めた返済総額は、返済日を基準に計算するのが基本です。計算方法は自動計算サービスの利用がオススメです。
返済総額等を計算する基準日とは
利息や返済総額の仕組みや計算方法がわかっても、この計算を行う基準日を間違えると、利息も返済総額も変わることになります。
いつの時点で返済総額を計算すればいいのかは、「返済日」が基準とされることが多いです。
- 返済日までの条件で計算されることが多い
- 例外もあるので注意
たとえば、今月の10日に返済する予定だとしましょう。その返済日には、前回の返済日から30日経っていたとします。その場合、「借入日数30日」として利息を計算すればOK。利息が確定すれば、返済総額等も確定できますよね。
元金重視型なら、30日分の利息を元金充当額に足せばOK。定額返済型なら計算の必要はありませんが、利息が確定したことで元金充当額が確定します。
10日に忘れず返済できれば、計算した通りの金額で返済が完了します。このように「返済日」を基準として、利息や返済総額等を計算することが多いです。
ただし、例外もあります。
- 利息等を確定する締日が決まっている
- その締日までの条件で利息等が計算される
- 確定した金額で予定日に返済
返済日の他に「締日」が決まっており、その締日での条件で利息や返済総額が確定されるケースです。返済日が締日とずれていても、あくまで締日の条件で返済を行なうようなケースも稀にあります。
基本は返済日を基準に計算すればいいですが、借入の規定は必ずご確認ください。
計算は自動計算できる方法アリ!
利息や返済総額、元金充当額の計算を実際にやるときは、自動計算サービスが便利です。
- 正式名称は「返済シミュレーション」
- 自動で利息や返済総額を計算できる
- 借入条件を入力するだけ
- 元金充当額・利息充当額も一目でわかる
利息や返済総額を、一つ一つ手作業で計算するのは手間ですよね。計算間違いなども起こりやすくなります。そうならないよう、実際の計算にはこの「返済シミュレーション」を使えばOK。
借入条件を入力するだけで、必要な利息額や毎月の返済総額、元金充当額などが一目でわかり、完済までにかかる期間もおおよそわかります。
あらゆるシーンで利用をオススメできますが、この返済シミュレーションを特に活用したいのは、次のときです。
- 借入前に返済計画を立てたいとき
- 返済計画を変更したいとき
借入は計画的に使うことが必要ですよね。どのような形で利用するか、借入前に考えたり、返済途中に考え直したりするときには、この返済シミュレーションが大変便利です。
返済シミュレーションは金融機関やキャッシングサービスのHP上に用意されていることが多いです。無料で使えることがほとんどですから、ぜひご利用ください。
もし返済シミュレーションが使えなかったり、シミュレーションしたい条件でうまく計算できなかったら、借入先へお問い合わせください。利息や返済総額等の計算は、借入先でも確認できます。
借入利息や返済総額等を実際に計算する方法には、以上のものがあります。手計算で完璧に計算する必要はありませんので、ご安心くださいね。
実際に計算するときは、返済シミュレーションが便利だす!借入条件を入力すれば、利息とか返済総額とか自動で計算してくれるんだべ!
返済期日を過ぎると返済総額が増える!最後に知りたい重要条件
借入利息や返済総額等の仕組みや計算方法を解説してきました。以上の内容で、通常時の返済はもう大丈夫です。必要な返済金を過不足なく用意できますよ。
ただし、返済期日を過ぎた場合は別です。この場合、さらに遅延損害金を含めて返済する必要があります。重要な注意点として、最後にご紹介しましょう。
返済が遅れると遅延損害金が必要に!
遅延損害金とは、返済が遅れたことに対する罰則金です。
- 返済が遅れた時に必ず請求される
- 利息とはまた別に必要なお金
返済遅れに対する罰則金ですから、利息とはまた別です。つまり返済が遅れた時、次の3種類のお金を支払うことになります。
- 借入利息
- 元金充当額
- 遅延損害金
上2つのお金が通常時の返済時に支払うお金ですね。返済が遅れた時でも同じように支払いが必要です。その上で、遅延損害金を支払う必要があるのです。
この遅延損害金が上乗せされるため、返済期日を過ぎると返済総額がさらに増えるのですね。
遅延損害金は通常利息と同じ計算式
遅延損害金は、利息と同じような形で計算することになります。
- 遅延損害金の金利が別に用意されている
- その金利を使って損害遅延金を計算
- 返済が遅れた日数分の遅延金を払うことになる
「損害遅延金は○円」と、固定の金額が決められているわけではありません。利息と同じように、専用の金利と元金、遅延日数に応じて計算する形になります。
例を使って、支払期日が過ぎた時に必要な遅延損害金を計算してみましょう。
- 借入金額100万円
- 遅延損害金の金利20%
- 遅延期間10日
遅延損害金
100万円×0.20÷365×10=5479円
上記例での遅延損害金は、「5479円」になることがわかりますね。遅延損害金の計算はこのようになります。利息と計算式が同じである点にご注意ください。
遅延損害金は高額になりやすい
遅延損害金が必要になると、結果的に返済総額が一気に増えやすくなります。遅延損害金自体が高額になりやすいからです。
その理由は、遅延損害金の金利にあります。
- 法定金利の上限ギリギリの金利が多い
- 通常金利よりも法定金利自体が高いことも
罰則金ということで、遅延損害金の金利は、法律で許された上限ギリギリの条件になっていることが多いのです。通常金利では、そこまで上限ギリギリの金利にはしないのが普通です。
その上、遅延損害金の法定金利は、通常金利よりも上限が高い場合があります。
- 通常金利の上限金利は「15%~20%」
- 遅延損害金の上限金利は「20%」
通常金利の場合は元金の金額によって上限に差があり、15%が上限となることもあります。これに対し、遅延損害金は一律で「20%」です。条件次第では、上限金利自体が高くなるのです。
これらの結果、遅延損害金は通常利息よりも高くなることが多く、返済総額が一気に増加しやすくなるのですね。
返済期日を過ぎた時は、このような「遅延損害金」を計算し、返済総額に含める必要があります。返済日を忘れていたときなどは、このお金も忘れずに計算してくださいね。
遅延損害金は専用の金利が別にあって、利息と同じ形で計算するんだべ。通常金利より金利が高いことが多いだすから、これがあると返済総額が一気に増えやすいんだす。
仕組みは簡単!利息や返済総額は一つずつ確認すればOK
以上、返済に必要なお金の計算方法をご紹介してきました。利息や返済総額の計算方法は、ゆっくり確認すれば単純だったと思いませんか?
- 仕組み自体は単純
- 各仕組みで増え方も決まっている
- 仕組みが分かれば計算は簡単
すべてを一度に確認しようとするとややこしいですが、利息や各返済方法での返済総額など、1つずつ確認すれば問題はありません。それぞれの仕組みは単純だからですね。
返済総額の決まり方がわかれば、計算は簡単です。返済シミュレーションもありますし、金融機関に問い合わせることでも返済総額はわかります。計算が苦手な方でも、返済総額を計算できます。
返済に必要なお金の計算方法さえわかれば、安心して借入できますよね。返済に必要な金額がわからなくて不安な方は、返済に必要なお金の仕組みや計算方法など、1つずつ確認してみてください。
落ちついて確認すれば、返済に必要なお金をアナタも計算できるようになりますよ。
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即日でお金を借りるコツをご紹介!
1個1個の仕組みは単純だすから、落ちついて確認するんだべ!仕組みさえわかれば、オラでも計算できるくらい簡単だす!
元金に金利を掛けたときの答えは年間利息だすから、日割り計算が要るんだす!
日割り計算はその年の年間日数で割って、借入日数を掛ければいいんだべ!うるう年は366日で割るんだすよ!これで利息を計算できるんだべ!