ブライダルローンって審査厳しいの?疑問にお答え
結婚に関することでお金が足りないならブライダルローンというものがあります。カーローンや住宅ローンなどと同じ種類のローンの「ブライダル版」といったところでしょうか。
ブライダル専用ローンとして便利ですが、専用ローンであるだけに「審査」が気になるところかと思います。
ブライダルローンの審査は甘いのか厳しいのか、結婚前のお金に困っている方はぜひどうぞ。
「利用可能な人」の条件はやや厳しめ
ブライダルローンの審査基準ですが、厳密には各金融機関や提供元によるというところ。
確実にそれを知る手立てはなかなかないのですが、各金融機関がアナウンスしている「利用可能な人」の条件を見れば、各金融機関がどういう人を審査に通しやすいのか、知ることはできます。
一例として常陽銀行のブライダルローンをご紹介しましょう。
基本的条件 | 具体的な内容 |
---|---|
仕事の継続性 | 同一勤務先1年以上(同一事業3年以上) |
収入 | 前年の年収が200万円以上 |
常陽銀行でブライダルローンを使おうと思ったら、まずは基本的な条件である「仕事の継続性」と「収入」において、上記条件をクリアしないといけません。
超えるべきハードルが明記されている以上、それを下回った場合は審査に落とされる可能性が濃厚です。
- 仕事の継続性が短すぎる
- 収入が低すぎる
こういう条件に当てはまってしまう方はブライダルローンの審査で落とされてしまうかもしれません。
事前の条件確認なしに申し込むと、落ちることもありえる
ブライダルローンのような「目的別ローン」は、どちらかというと計画的に利用することに向いているローンです。それは先の「審査の難しさ」を見ればわかる部分かもしれません。
仕事の継続性も収入も、どちらも一日や二日でどうにかできる問題ではありませんよね?
- 仕事の継続性は、時間が経つのを待つしかない
- 収入も短期間で突然上がることは少ない
仕事の継続性など、どう頑張っても時間が経つのを待つしかありません。それ以外の方法で仕事の継続性を伸ばすことは不可能です。
収入に関しても、このご時世ですからなかなか楽ではないでしょう。計画的に転職するか、今の仕事で何とか成果を上げるか、どちらかしかありません。
そういうことを意識しておかないといけないのは、「思いつきでも使えるローン」が最近は主流だからです。「キャッシング」のことですね。
キャッシングは審査が簡単です。「こういう人しか使えない」という型もあまりハッキリとは決まっていないことが多いため、最低限の仕事と収入がある限り、だいたいの方が利用できるのです。
もちろん自分がブライダルローンを使えるかどうか、審査を受けてみるのは自由ですし、やってみる価値は十分にあります。
しかし、申込みさえすれば誰でも使えるとは限らない審査であることは、頭の片隅に置いておかれることをオススメします。
利用条件にまさかの「生命保険加入」があることも!?
ブライダルローンの審査が、審査簡単めのものよりはやや厳しいこともあると知ってもらった上で、「こういう条件があることもある」という事例をご紹介しておきます。
ブライダルローンには「生命保険に加入できること」を利用条件に掲げている金融機関もあるのです。
具体的に言うと、先にご紹介した「常陽銀行」のブライダルローンです。つまり常陽銀行でブライダルローンを利用するには下記の条件をクリアしないといけないのですね。
- 仕事の継続性や収入など、基本的条件をクリアしていること
- 生命保険の加入が認められるという特殊な条件もクリアできること
よほど高額なローンや、高嶺の花と言えるようなローンを組もうとしない限り、だいたいは常識的な仕事と収入で審査はクリアできることが多いです。
それがブライダルローンになると、キャッシングの審査ではまず見られない、こういう特殊な審査条件にぶつかることもあるということ。この点も知っておかれて損はないでしょう。
「返済途中の万が一」に備えるための措置
なぜ、ローンを組むための審査に生命保険が必要になるのでしょうか?
これは一種の救済措置のようなもので、お金を貸した金融機関にとっても、ブライダルローンを利用している利用者にも利益のあることです。
それを設定できる人にはお金を貸すけど、そうでない人には万が一のときにヤバイことになるため、貸さない。つまりはこういうことなのです。
ブライダルローンは最高で何百万円も借りることができるわけですが(常陽銀行の場合は最高300万円)、高額のお金を借りるとすぐには返済できないことが多いですよね。
何百万円も借りて、それをすぐに返済できてしまう方は、そもそもこういうローンを利用する必要もないでしょうから(笑)。
- 高額のお金を借りると返済に時間がかかる
- 主な返済者に万が一のことがあると返済が滞る
- 返済ができなくなる万が一に備えるための「生命保険」
返済のために一年以上の時間を必要とすることも多いかと思いますが、その間に「万が一」のことがあった場合、返済が滞ってしまうわけですね。
ここで言う「万が一」とは、借金の返済ができなくなるような、「不幸」な出来事のことです。
- 重い病気にかかった
- 再起不能のケガをした
- 不幸により、急死した
債務者に不幸があっても借金が消えるわけではありません。返済の主なアテとなっていた債務者の収入が不幸によって途切れた場合、借金は家族に重くのしかかることになります。
そういうとき、この生命保険が下りて借金を返してくれ、事なきを得るというわけ。金融機関にとってもセーフティネットですが、ブライダルローン利用者にとってもそうなります。
「生命保険加入」は住宅ローンでよく見られる条件
ブライダルローンの意味的にも生命保険があると安心ですが、これは必ずしもすべてのブライダルローンでほぼ必須とされている審査条件ではありません。
たとえば、以下の場所のブライダルローンなら、生命保険に加入できる人でないと審査を通過できないということはありません。
- 千葉銀行
- 楽天銀行
- アプラス
常陽銀行のブライダルローンの条件がやや特殊という向きもあります。
審査時に生命保険の加入を求められるのは、だいたい「住宅ローン」なのです。住宅ローンは目的別ローンの中でも額が桁違いであるため、返済期間が10年以上に及ぶこともざらです。
不測の事態が起こる確率も他の目的別ローンより高くなるため、生命保険の加入を必須としていることが多いのです。
利用者としても住宅ローンを組むなら生命保険を組んだ方が安心かもしれませんね。
ブライダルローンは住宅ローンに比べると借入額は小さく、必ずしも生命保険が定例となるわけではないのですが、場合によっては金融機関側から加入を求められることがあるとは知っておきたいですね。
なぜなら、生命保険の加入は住宅ローン審査のお悩みのタネになりやすい問題の一つだからです。
住宅ローンより程度は軽いですが、ブライダルローンでも同じ悩みを持つこともあり得るのです。
最低限の健康がなければローン審査を通過できない!?
常陽銀行のブライダルローンを使おうと思ったら、生命保険に加入できないといけません。
お金を借りたいと言うなら「仕事」と「収入」が必要になりますが、では生命保険に入りたいというなら何が必要なのでしょうか?
答えは「健康」です。別にオリンピックに出られるくらいの健康優良児である必要はありませんが、最低限の社会的生活に支障はないレベルの健康は必要とされます。
- 健康に支障が出た時にお金が下りるのが「生命保険」
- 最初から不健康な人は加入を断られるのが通例
最初から生命保険がいつでも下りるような人を保険に入れてしまうと、保険金をほとんどタダ取りされるような形になってしまいますよね。
生命保険は、少なくとも今現在は健康である人が、将来の万が一に備えるための制度です。現時点で社会生活に支障が出るような健康状態にある人は加入できないことが多いのです。
つまり、生命保険の加入を求められるブライダルローンの審査を通過するための条件を改めてまとめると、以下のようになります。
- ローンを利用できるだけの常識的な経済力があること
- 生命保険に加入できるだけの健康体であること
これらが揃って初めて、常陽銀行のような条件になっているブライダルローンの審査は通過できるようになります。
住宅ローン審査で悩まれる方が多い理由の一つであり、キャッシングなどではまず見られない条件です。
そうは言っても住宅ローンよりは簡単
と、生命保険の加入が必要になる事例をもとにご紹介をしてきましたが、それでも住宅ローンなどに比べれば、ブライダルローンの審査は簡単だと言えますよ。
- すべての金融機関で生命保険加入が求められるわけではない
- 生命保険に入れないなら、他の金融機関で借りればいいだけ
生命保険の加入がなかなか厳しい…という方にとって、住宅ローンは非常に悩ましい審査となるでしょう。
だいたいの金融機関において、審査時の生命保険の加入が義務付けられているからです。
これがブライダルローンになると、義務とまでは言えません。常陽銀行のようにそれを求める金融機関もありますが、求めない金融機関もあるからです。先ほどご紹介した「千葉銀行」などですね。
もし常陽銀行などで生命保険の加入がネックになり、審査に落ちたのなら、それなら生命保険を求められない千葉銀行のような条件になっているブライダルローンを探せばいいだけです。
もちろんブライダルローンの審査もキャッシングなどに比べれば、基本的な部分で難しめです。これは最初にご紹介した通りです。
ですが、基本的な経済力を持っている方なら通過できる見込みも低くはありません。
生命保険といったプラスαの条件が求められなければ、さほど難関審査にもならないでしょう。
そういうわけで、場合によっては健康な人しか利用できないケースもあるものの、総合的にはまだ簡単な審査です。
ブライダル費用が欲しい方は審査を受けてみる価値はあります。審査が不安ならできるだけ簡単そうな場所を探すといいでしょう。
正規雇用組の方が審査通過は有利
ブライダルローンの審査について簡単にご紹介してきましたが、以上のような基準でされる審査を通過するためには、どういう立場の人が有利なのでしょうか?
ブライダルローンであれば、正規雇用でなければ通過できないとは限らない審査ではあります。
しかし、目的別ローンの一種であるのは間違いなく、どちらかといえば正規雇用組の方が有利な審査ではあります。
条件 | 特徴 |
---|---|
年収 | 固定給など、基本的条件に依存 |
勤続数 | 時間が経てば解決 |
勤続数については、本人が辞めない限り最低限働き続けられるものでさえあれば、あとは本人の意志と時間の問題です。
本人が辞めたりしなければ、ブライダルローンの審査を通過するために必要な勤続数は得られることでしょう。
年収はそうとは限りません。
年収はその仕事につけられている基本的な条件によりますので、立場次第という実情があります。
正社員なら新卒でも初年度年収が200万円を超えることは多いでしょうが、アルバイトなら勤続10年でもギリギリ200万円超えればいいところ…ということもよくあります。
キャッシングなら勤続年数の長さによって審査を通過できることも往々にしてありますが、ブライダルローンの場合は「年収」にも規定があります。
200万円以上の年収を求められることが多い以上、ブライダルローンの審査は正規雇用組の方が有利というのは、どうしても避けられない現実です。
もし今、正規雇用で働いているのなら、ブライダルローンでも十分狙えます。せっかくの肩書きですから有効活用することをオススメしますよ。
申込みができるならやってみる価値はある
ブライダルローンは正規雇用組の方が有利という現実はあるものの、別に正規雇用以外お断りというものばかりではありません。
まれにアルバイト・パートはNGと明記されているものもありますが、そうでない限りは申し込みまでは可能です。
アルバイト・パートに限らず、少なくとも「正社員」というようなわかりやすい正規雇用で働いていない方であっても、少なくとも申し込めるならやってみる価値はあります。
特に、一つの目安として以下の条件をクリアしているならやってみたいですね。
- 年収が200万円以上ある
- 同じ仕事を一年以上続けている
目的別ローンの基本的条件であるこれらをクリアしているなら、受かる可能性はあります。あまり自信がないなら、生命保険の加入が必要といった特殊な条件を付けているブライダルローンを選ばなければOK。
可能性はありますので、諦めずに申込みなさってみてください。
専用ローン特有の難しさがある審査
ブライダルローンの審査について、いかがだったでしょうか。少なくともキャッシングほど簡単に使えるサービスでないのは確かです。
(⇒どのブライダルローンがおすすめ?サービスを比較)
- 収入や勤続歴といった基本的な条件に規定がある
- 生命保険の加入が調べられることも
年収や勤続歴に指定があるのは、いかにも専用ローンならではといった条件。その条件をクリアしていない状態で申し込んでも、おそらく審査に落とされてしまうでしょう。
そしてブライダルローンすべてではないですが、場合によっては生命保険に加入できるかどうかも審査時に調べられることもあります。
これは住宅ローンでよく見られる条件であり、独特のややこしさのある審査になりがちです。
生命保険については、そういうものを必要とするサービスを選ばないことで回避できますが、基本的条件についてはどこでもある程度の水準は求められるでしょう。
少なくともキャッシングほどあらゆるサービスですぐに審査を通過できるとは限らないものであり、審査の難しさが察せられるところかと思います。
こういう面から、どちらかといえば正規雇用者に向いているローンです。
- 正規雇用なら審査通過は容易
- 正規雇用以外だと、自分の状態次第
審査基準や自分の条件を加味して考えてみてください。申込みができそうなら、少なくとも一度は審査を受けてみることをオススメします。
【参考ページはこちら】
アルバイトでもブライダルローンは使えるの?