相場は知っておきたい!カーローンの金利事情とは
車を買うときなどはやはり「カーローン」の出番だとされることが多いですが、金利がどれくらいか知っていますか?
なんとなく流れに乗っておけばいいような気もするものの、金利の相場を知っておきたいですよね?
本当にお得なの?と健全な疑いを持つのはいいことです!金利の実例などをご紹介していきますので、金利相場やお得な利用法などをこの機会に押さえておきましょう!
カーローンは5%以下の金利が多い
さっそくですがご紹介していきましょう。
提供元 | 金利 | 備考 |
---|---|---|
三菱東京UFJ銀行 | 2.975% | 変動金利 |
三井住友銀行 | 4.475% | 変動金利 |
千葉銀行 | 2.35%~2.55% | 変動金利・保証料込 |
横浜銀行 | 2.500%~2.900% | 変動金利 |
マイカーローンといえば、だいたいは銀行が提供元になることが多いです。定番ローンの一つですので、大手銀行から地方銀行まで、たいてい用意されています。
(⇒カーローンのおすすめ情報はこちら)
具体的なプランや金利は各金融機関によって変わりますが、一例として上にいくつかご紹介しました。金利の雰囲気は伝わりますか?
だいたいですが、マイカーローンは5%以下の金利になっていることが多いです。2%台の金利になっていればなかなかの低金利と言えるでしょう。
これをまずは一つの相場として知っておきましょう。
変動・固定によって金利が変わるケース
また、銀行によっては金利が一つだけではなく、複数の金利プランが用意されていることもあります。
関西アーバン銀行のマイカーローンは、変動金利と固定金利でそれぞれ数字が変わっています。
条件 | 金利 |
---|---|
変動金利 | 2.70%~3.80% |
固定金利(5年以内の返済) | 2.95%~4.05% |
固定金利(5年超の返済) | 3.10%~4.20% |
変動金利と固定金利でそもそも数字が変わっているのがわかりますね。
また、固定金利の中でも返済期間が5年以内なのか、それとも5年を超えるのかによって数字が変わります。
金利のタイプと条件が一種類しかなければ迷わなくて済むものの、複数個あるとそれぞれの条件になったときのことを想定して決めたいところです。
申込み方法・取引状態によって金利が変わることも!
同じ銀行の同じマイカーローンでも、「申込み方法」一つで金利が下がることがあります。
一例として横浜銀行をご紹介します。上にご紹介した金利ですが、実は「ネット申込み限定金利」なのです。
最近はネットを使われる方が多く、何も意識していなくてもネットからサービスへの申込みをされる方が多いため、上ではネット金利でご紹介しました。
これが「店頭」もしくは「郵送」で申し込むと金利が変わります。横浜銀行のマイカーローンの金利について比較してみましょう。
申込み方法 | 金利 |
---|---|
インターネット | 2.500%~2.900% |
店舗・郵送 | 3.500%~3.900% |
同じ横浜銀行のマイカーローンなのに、申込み方法が違うだけで金利が1%下がることがありえるということです。
ちなみに、ネットから申し込んだ場合の金利ですが、横浜銀行とすでに取引がある場合、その数に応じて金利が下がるようになっています。
こういう形で少しでも低金利になったら嬉しいですよね?
自分が利用する申込み条件で金利が変わるのはわかりやすいですが、まさか申込み窓口によって金利が変わることがあるというのは、知らないとかなり意外に感じる事実だと思います。
固定金利や変動金利といった小難しい条件だけでなく、こういう手続き面も金利に影響しかねない条件ですので、チェックしておくことをオススメします!
付き合いのある銀行HPをまずは調べたい!
カーローン金利の実例や決まり方などから、カーローンの金利が気になるときは最初に「付き合いのある銀行HP」をチェックすることをオススメします。
- カーローンの条件が俯瞰的にわかる!
- 特別条件なども漏らさずチェックできる!
HPを見ればカーローンについての情報を俯瞰的にチェックできます。その銀行のカーローンの金利などをチェックし、お得に使えそうかどうかを考えてみましょう。
そしてHPを見れば特別条件のチェックも容易です。普段からその銀行と付き合いがある方への優遇条件から、ネットから申し込めばいいという特別な条件まで、一気にチェックが可能!
カーローンも種類が多く、調べ始めるとキリがありませんが、現実的に使えるお得なものを探しているなら、まずは自分にとって身近な銀行のHPをチェックするのが近道!
通常金利に問題がなく、特別な条件での金利優遇措置まであれば、かなりお得なカーローンだと判断していいと思いますよ。
ちょっとイマイチかなぁ…と思ったら、同じように主要な銀行のHPでマイカーローンの情報をチェックしていきましょう!そのうち気になるものが見つかると思います。
低金利は借り換えに有利な条件
低金利のサービスが多いカーローン。これだけでも何となく魅力的に思えますが、具体的にどういう場面で使うのがいいと思いますか…?
- 自動車の新規購入費用に!
- 既に利用中の自動車ローンの借り換えに!
普通に考えて、カーローンを使うのは「自動車を新規に買うとき」かと思います。これが一番スタンダードですよね。低金利でまとまったお金を借りれ、大変お得です。
が、カーローンの低金利ぶりを思えば、もう一つ別の使い道があることに気づくと思います。「借り換え」です。
資金使途として借り換えが解禁されているなら、低金利を利用して「支払利息の総額を落とす」ということが可能になるわけです。
利用中の金利が5%以上なら借り換えも考えたい
借り換えとは、現在利用しているローンの完済に必要な総額を新たに借り、それをそのまま返済に回すことで借入先を後から変更する方法ですね。
- A社への返済に元金50万円と利息5万円が必要
- B社で55万円借りる
- A社に一括返済すれば、借入先がB社に変更されたことに
こういう形です。
ローンの金利は場所によって違いますので、最初に借りた場所より金利が低い場所を見つければ、そちらに借入先を変更した方が、変更せずに借入を続けた時より利息を減らせることがあるのです。
そういうとき、「5%以下になっていることが多い」というカーローンは借り換え候補のサービスとして十分検討できると思います。
現在利用中のカーローンの金利が5%以下であれば、よほど低金利のカーローンを見つけない限り、借り換えするメリットは薄いかもしれません。
たとえば、以下の二つのサービスを見比べてみてください。
カーローン提供元 | 金利 |
---|---|
千葉銀行 | 2.35%~2.55% |
アイフル | 13.0%~17.0% |
注目したいのは「アイフル」です。消費者金融ブランドのアイフルですが、一応目的別ローンもあり、車関係の費用に使えるものも用意されています。金利はご覧の通り、10%以上のものになっているのですが…。
これくらいの金利差があれば、借り換えがかなり有効と言えるでしょう。
具体的にどういうサービスを利用していれば有効とはなかなか言えませんが、先にご紹介したような銀行系のカーローンを利用すれば5%以下の金利で借りれることが多いわけです。
それ以外の場所で借りたカーローンであれば、銀行系のものに借り換えることで利息を抑えやすくなるでしょう。
低金利なカーローンは、新規利用に加え、借り換えにも有利ということはぜひ押さえておきましょう。
借り換え前に資金使途を必ず確認しておこう
銀行系のものを中心に探せば、5%以下の魅力的な低金利のカーローンが数多く見つかることと思いますが、カーローンの場合、それだけが借り換えに向けてチェックしておきたいことではありません。
必ず資金使途を確認するようにしてください!
- 資金使途の限定は目的別ローンの基本
- 借り換え利用ができるものと、できないものがある
カーローンは目的別ローンの一種です。これがキャッシングなどと違う点は、資金使途が限定されている点。
カーローンなら「自動車の購入」はまず問題ないものの、「借り換え」だとちょっと微妙になります。
そういう二次利用的な目的が許可されているものと、されていないものがあるからです。
たとえば、以下の銀行のカーローンであれば「他社の自動車ローンの借り換え」のために使ってもいいとされています。
- りそな銀行
- 千葉銀行
- 横浜銀行
これらの場所でなら、先にご説明したような借り換えをすることができます。
では逆に「NGな場所」とはどこでしょうか?これはたとえば「三井住友銀行」などです。この銀行のカーローンで他社利用分を借り換えることはムリということです。
基本的には借り換え利用も許可されている例がよく見られますが、「自動車購入費用」ほど絶対ではありません。必ず確認しておくことをオススメします。
もしハッキリ書かれていなければ、銀行側に問い合わせてみましょう。話を進めた後にNG使途だと判明すると面倒ですからね。
詳細条件にも注意を
カーローンの借り換えに関して、さらに追加で注意事項があることもあります。
りそな銀行のカーローンなら、他社からの借り換えもできるものの、さらに詳細条件として下記のものがあります。
- 正常返済できているものに限る
- りそな銀行、埼玉りそな銀行、近畿大阪銀行でのローンは対象外
まず単純なのは、借り換えが許可されている対象の金融機関です。りそな銀行の場合、上に上げた3つの金融機関以外で借りたカーローンなら借り換えできると読み取れますね。
借り換えを考えているとき、すでに返済が詰まってしまっており、その状況の打開のために借り換えを考えるというケースも散見されます。
しかし、すでに何度も滞納を出し、正常な返済ができているとはみなされなくなった状態で借り換えをするのは一般的に難しいとされます。
条件の詳細に「通常返済ができていないものはNG」と明記されている以上、なおさら不可能だと思っておいた方がいいでしょう。
低金利のため、借り換えにも有利と思われる数々のカーローンですが、低金利なサービスで借り換えするためには以上のような条件も乗り越えないといけません。
以上のようなこともありますから、カーローンは返せるかどうか怪しい金利で借りるより、最初から最低でも返済にはつまらないような水準の金利で借りることをオススメします。
返済さえなんとかこなせていれば、後になって低金利のサービスに借り換えることもできるからです。
気になるものが見つかったら審査を考えよう
車の新規購入のためでも、借り換えのためであっても、気になるカーローンを見繕ったら審査を考えましょう。
どういう目的のためであっても低金利がいいと思えるでしょうが、実際に自分が利用できる金利は審査を受けないと確定されないからです。
先ほど、いくつかのカーローンの実例を挙げて金利をご紹介しましたが、金利は必ずしも一つだけではありませんでしたね?
たとえば千葉銀行などは「2.35%~2.55%」となっています。わずかな範囲ではありますが、金利が変動しているわけです。
自分が実際にカーローンに申し込んで、金利何%で借りれるのかは審査を受けてみないとわかりません。
一番いい条件で借りれるかもしれませんが、一番高い金利になるかもしれません。
どちらになるか悩ましいかと思いますが、これは自分一人で悩んだところで結論の出るものではありません。
- 審査によって金利が正式決定する!
- 相談がてら審査を受けてみるのもいい
どれだけ魅力的な金利がHP上でPRされていても、自分がその金利を使えなかったら意味がありませんよね?自分の条件だとどれくらいの金利になるのか、相談がてら審査を受けてみるのもいいです。
また、先にご紹介した横浜銀行の例のように、細かい条件によって金利が変動するケースもあります。
実際に金利が決まる細かい条件までこちら側で完璧に把握するのは不可能ですので、審査を受けてみた方が早いとも言えます。
実際のカーローン金利は審査の結果が優先されますので、だいたいの条件を調べられたら審査を受けてみましょう。その結果を聞いて、また判断すればいいのです。
そのカーローンを自分が使えるかも調べておきたい
金利などを調べた上で、気になるカーローンが見つかったら審査をオススメする理由はもう一つあります。そもそも自分がそのカーローンの審査を通過できるかどうか、調べておきたいからです。
金利 | 審査の難しさ | サービスの実例 |
---|---|---|
高い | 簡単 | キャッシングなど |
低い | 難しいことも | カーローンなどの目的別ローン |
審査の難しさは金利が高いか低いかにわりと露骨に表れます(笑)。
とにかく審査を簡単にしたいなら、法定金利の範囲内で少し金利が割高になりやすい「キャッシング」などを選ぶのが定石です。
ということは、先にご紹介したとおり、だいたい「5%以下」の金利になりやすいカーローンの審査について、キャッシングほどは気軽に受けられないかも…?ということになりますね。
参考までにご紹介しますが、キャッシングは最高で18%近い金利になることも珍しくありません。カーローンの相場金利より10%近い差があることも多いのです。
借入額にもよりますし、何千万も借りることになる住宅ローンに比べたらずっと審査は簡単な方かと思いますが、少なくともキャッシングよりは審査が難しくなることを覚悟しておきましょう。
金利が低いと申込み可能条件も少し違う
審査の難しさは申込み条件に少し表れています。これをチェックしてみてください。
一例として三菱東京UFJ銀行のネット型カーローンについて、特に注目したい申込み条件をご紹介します。
- 前年度の税込年収が200万円以上(事業所得の人は申告所得)
- 勤続年数が1年以上(事業者は営業年数)
今回ご紹介したこの条件自体はさほど厳しいものではないかもしれません。
税込の年収200万円とは、その気になればアルバイトでもクリアできるハードルです。派遣社員などでもクリアは可能ですし、正社員などになれば余裕でクリアできることの方が多いでしょう。
勤続年数も一年というハードルが設けられていますが、これは時間が解決してくれる問題です。
ローンを健全に利用するためにもこれくらいの勤続年数は持っていた方がいいでしょうから、妥当なラインだと言えるでしょう。
と、ハードル自体はいずれも低いものの、三菱東京UFJ銀行のカーローンを利用するためには「収入、および勤続年数に指定がある」という点が注目なのです。
思い出してもらいたいのですが、このカーローンの金利は「2.975%」でしたね。キャッシングの金利相場と比べると、かなり低い数字だと言えます。
ちなみにキャッシングの方ですが、サービスによらず、今回ご紹介したような「収入や勤続年数の指定」はないことが大半です。
お得な金利にだけ目を奪われ、審査や申込み条件についての意識がおろそかになっていると、足元をすくわれるかもしれません。
審査の結果を受けてまた考えよう
ある程度まとまったお金を低金利で借りれるカーローンは大変便利ですが、低金利ゆえの申込み条件に注意ということ。
そして審査の結果、本当にHPなどで告知されている水準で使えるのかも、審査を受けてみるまでわかりません。
そういう部分がありますので、一度審査を受けてみて、その結果からまた金利について判断するといいでしょう。思った通りの低金利で使えればラッキーですね!
低金利という基本条件の良さがあると、場合によってはその他の条件でつり合いを取らなければならないことも出てくるのです。
こういう部分によっても、その低金利が本当にお得かどうか、審査の結果を見た方がより具体的に検討できます。
魅力的な金利のカーローンを見つけたら、一度審査を受けてみることを勧めます。
金利相場や使い道について知っておこう
金利を中心にカーローンについてご紹介してきましたが、相場などは伝わりましたか?
銀行などのカーローンであれば5%以下の金利のサービスも珍しくありません。その他のローンの金利に比べるとかなり低い水準ですのでオススメです。
資金使途さえ問題なければ、その低金利ぶりから借り換えにも使いやすいでしょう。ただし、資金使途に関する詳細条件は必ず確認しておきましょう。
あとは自分のステータスで本当にカーローンを使えるかどうかです。
- 条件がいいと審査が難しい
- 金利を始め詳細条件について、審査を受けて確定しよう
バランスが難しいところですが、条件がいいと審査が難しくなります。
低金利のカーローンは、少なくともその辺のキャッシングよりは審査が難しく、申し込み自体に若干の制限がかけられている場合もあります。
そういうものを自分がクリアできているかどうか、そして実際に審査を受けてみて、事前に考えていた条件で本当に借りれそうかどうかも確かめておきたいですね。
金利にだけ注目すると非常に魅力的な条件になっているのがカーローンですが、利用のコツを押さえてうまく使っていきましょう。
【参考ページはこちら】
主婦でも使えるカーローンを教えて!