初心者でも分かるキャッシング限度額の豆知識
『キャッシング』という融資方法はメジャーなサービスになっており、たとえ利用がしたことがなくとも名前くらいは聞いたことがあるでしょう。ゆえに、ネット上の情報の多くは「基本的な仕組みを知っていることを前提」にて解説されています。
だから「実は限度額の仕組みすら知らない初心者なのに、質問しにくい…」と感じている人も多いでしょう。とはいえ限度額は基本中の基本なので、無理解のまま使い始めるのは好ましくありません。
そこで、『初心者でも分かる限度額の基礎と豆知識』を分かりやすく説明します。
限度額ってなに?キャッシングをこれから始める人へ
これからキャッシングを始めるという人は、まず『限度額』という言葉の意味から理解しておきましょう。
融資の基本的な仕組みとしては『大金を貸すほど利益が出る』のですが、頼めばいくらでも融資してくれるわけではなく、その人の返済能力や貸し付ける側の資金力に応じて決まる数値が限度額なのです。
この限度額というのはカードローンによるキャッシングだけではなく、たとえば『クレジットカード』のショッピング枠でも同様の限界値が設定されます。融資と買い物では全く用途こそ違えど、同じ金融機関が発行するだけあって、限度額という単語はしばしば耳にするでしょう。
こうした点から、金融業界全般で使われる限度額という単語の中身は、以下のようにまとめられます。
- 金融機関が用意している「貸付用のお金」にも限度がある
- 借りた人が返せる程度の金額しか設定されない
- 余裕や実績がある人に限り限度額にも融通が利く
金融に関わるサービスではほぼ全てが当てはまりますので、最初にきちんと覚えておきましょう。
キャッシングでの限度額はココがポイント!
金融全体で使われる意味合いを理解できたら、次は『キャッシングでの限度額』について勉強しておきましょう。
とはいっても難しい仕組みがあるわけじゃなく、その金融業者が貸せる『最大限度額』と、自分自身が借りられる限界値の『限度額』をまずは覚えてください。
たとえば金融業者が宣伝にて「最大500万円までご融資!」と紹介していればそれが最大限度額で、「今回の審査の結果、限度額は30万円です」と伝えられたら、それが実際に借りられる限度額というわけです。
それを踏まえ、下記の点もチェックしておきましょう。
- 審査は初回契約時のみで、借入時には審査なし
- 追加借入自由
- 利用者の好きなときに借入可能
- 利用はATM等を使い、利用者が自分でキャッシングする
キャッシングが人気なのは、『設定された限度額内なら好きな金額をいつでも借りられる』のが主な理由です。昔ながらの融資だと都度の審査が必須でしたが、契約後のカードローンならその手間がありません。
全ては審査結果次第?限度額はこうやって決まる!
先ほども軽く触れたように、キャッシングの限度額は『借りる人の返済能力』によって算定され、以下が分かりやすい例です。
返済能力 | 限度額 |
---|---|
10万円 | 10万円まで |
50万円 | 50万円まで |
100万円 | 100万円まで |
たとえば10万円しか返せない人が50万円を希望し、それがそのまま反映されたらどうなるでしょうか?答えは分かりきっている通り、貸した側は回収できずに損害を負い、借りた側は債務整理などをしなくてはいけません。つまり、返済能力通りの融資はお互いのためなのです。
また、金融業者ごとの最大限度額も加えた表なら下記のようになります。
最大限度額 | 返済能力 | 本人の希望 | 決定される限度額 |
---|---|---|---|
100万円 | 100万円 | 10万円 | 10万円 |
100万円 | 50万円 | 100万円 | 50万円 |
10万円 | 100万円 | 100万円 | 10万円 |
限度額決定の優先順位は『各キャッシングサービスの最大融資額>利用者の返済能力>本人の希望』なのも忘れないでください。
区切りはどうなる?審査で変わる融資額の振れ幅について
キャッシングの限度額について理解が深まれば、次はいよいよ申し込み…ですが、カードローンの希望額を出す前に気になるのが『融資額の振れ幅』ですね。
この振れ幅については、以下の表を見たほうが分かりやすいでしょう。
提供元 | 最高融資額 | 限度額のメニュー |
---|---|---|
モビット | 800万円 | 1万円~800万円の間で任意 |
みずほ銀行 | 1000万円 | 10万円~1000万円の間で14種類 |
東京都民銀行 | 500万円 | 50万円・100万円・200万円・300万円・500万円の5種類 |
また、最大限度額でいえば銀行のほうが多く、最小限度額の融通に関しては消費者金融のほうが柔軟です。それにモビットのような消費者金融は『審査が簡単』という特徴もあり、自信がない人でも小口融資なら非常に通りやすいでしょう。(こちらもご参考に→モビットはフリーターの人でも借りられる?)
区切りで選ぶのもアリ?細かな設定ができる限度額の利点
軽視されやすい限度額の振れ幅ですが、小口融資を受けるなら区切りが細かいほど使いやすく、そういった視点で借入先を選ぶのも良いでしょう。
たとえば、「2~3万円くらい必要で、最高でも5万円あれば十分」と思っていた場合、先ほど紹介した金融業者の中ならどこを選ぶべきでしょうか?
提供元 | 最適な限度額 |
---|---|
モビット | 5万円 |
みずほ銀行 | 10万円 |
東京都民銀行 | 50万円 |
このように、モビットは非常に区切りが細かいため、少額融資しか受けないならここが一番お得ですね。最大で800万円もの限度額も希望できるし、消費者金融のカードローンとしてはかなり優秀です。(こちらもご参考に→モビットカードローンの特徴をチェック!)
ただ、銀行カードローンは『総量規制』の影響がありませんので、年収によって希望額が制限されません。モビットは最大でも「年収の3分の1まで」ですが、銀行ならそれがありませんので、大口融資ならみずほ銀行や東京都民銀行のほうが借りやすいでしょう。
もちろん多めの金額を希望するほど審査は厳しくなるから、初めて申し込む人ほど必要最低限にしておくといいべよ!
あとからでも調整可能!キャッシング限度額の増減方法
キャッシングの限度額は最初の数値で固定されるわけではなく、こちらが希望することで増減させられ、カードローンが長く使える一因になっています。
ただ、増額するか減額するかで手続きが若干異なるでしょう。
- 増やすときは再審査
- 減らすときは申請のみ
減額なら連絡すればすぐに終わりますが、増額するなら審査が必要になり、この審査内容は初回の申し込み時とほぼ同じです。
- 年収に変化はないか
- 職業は変わっていないか
- これまでの利用履歴はどうか
初回の審査と若干異なる点を挙げるとすれば、『これまでの利用実績』が特に大事なところでしょう。もしもカードを作っただけでキャッシングを利用していないなら、増額はやや難しいです。
頻繁に使いつつ返済にも遅れていなければ、増額審査はかなり有利になるので、温存もほどほどにしましょう。
(⇒キャッシングの限度額は増額できるの?)
限度額は最低限がおすすめ?初心者向きなコントロール方法
限度額の変更といえば大抵の人が「増額はともかく、減額って使い道があるの?」と考えるでしょう。確かに、わざわざ減額を希望する人は少なめです。
ちょっと言い方は悪いかもしれませんが、小心者と呼ばれるような人なら借金の精神的な負担が大きく、もしも大金が借りられるカードを不正利用された場合、小心じゃなくてもダメージは大きいです。
そうした自体に予め備えるために、「カードローンを作ったけど、ほとんど使わないから減らしても良いかも…」と思ったら減額を申請してください。
増額と違って連絡したその日には減らしてもらえるので、すぐに対策ができるでしょう。
もちろん「増やしすぎたから使いすぎが怖い…」っていうのなら、減額も気軽に相談してみるべ。消費者金融も銀行も対応は丁寧だから、オラでも安心して電話できるべな!
初心者が限度額を知る上で最も大事なことをおさらい!
最後に、『限度額を知る上で大事なこと』を、初心者にも分かりやすくおさらいしましょう。
- 限度額とは最大で借りられる額のこと
- キャッシングのそれは最大融資額、本人の返済能力と希望の折り合いで決まる
- 限度額の区切り方は各金融機関によってずいぶん違う
- どれを選ぶかで使い心地も変わってくる
- 限度額のチョイスは後で変更可能
- カードローンかクレジットカードキャッシングかで最大限度額が大きく違う
- 自分が使える限度額が増えるほど金利は下がっていく
カードローンとクレジットカードキャッシングは操作方法などもほぼ同じですが、『クレジットカードキャッシングはカードローンに比べて最大限度額がかなり小さい』のを覚えておきましょう。一枚でたくさんのことができるクレジットカードですが、その分融資機能は補助レベルなのです。
また、『使える限度額が増えるほど金利も下がっていく』ため、「限度額は重要じゃないけど、金利は下げたい…」という人も増額を狙いましょう。
【参考ページはこちら】
アイフルはキャッシング限度額の増額出来る?
自分が借りられる金額、そして金融業者が貸してくれる金額とのバランスをチェックして、必要十分な借り入れを目指すべよ!
とりあえず余裕がない人は、『キャッシングは与えられた限度額までしか使えない』って覚えておくだけでもいいべ!