これだけは押さえよう!キャッシングに関係する法律の基礎知識
キャッシングを利用する場合、まずは勉強しておきたいのが『融資に関わる法律』です。法律というと小難しく聞こえますが、今回覚えるべき要素はたったの3つです。
それは『限度額に関わること』『利息に関わること』『サラ金への規制』です。どれも正式名称もありますが、こうして噛み砕くと簡単に聞こえませんか?
実際のところ、覚えるのに時間は不要です。今回は『安全に融資を受けるために知りたい法律』を、効率的にご説明いたします。
(こちらもご参考に→キャッシングに関するおすすめ基礎知識)
これだけは押さえたい!3つの金融系法律
キャッシングなどの融資を受ける際、『必ず理解しておきたい法律の正式名称』は以下の通りです。
- 総量規制
- 法定金利
- 貸金業法
こうした法律を覚える際に大切なのは、『法律の全文を暗記するのではなく、あくまで自分が融資を受けるときに関わる部分だけをかいつまんで覚える』ことです。
自分がお金を借りる際にどんな制限を生み出すのか?そして、金融業者はどのような決まりごとを守っているのか?
実際に知らないと損をする部分だけを分かりやすくお教えいたしますので、融資を受ける前に一通り目を通してくださいね。
まずは知りたい総量規制による限界とは
最初に知っておきたい法律は『総量規制』で、大ざっぱにまとめると『サラ金で借りる際、限度額に一定の制限を設ける決まりごと』です。
この総量規制のポイントをまとめると、下記のようになります。
- 法律なのでこちらの都合では変更できない
- 借りられる最大限度額は年収の3分の1まで
- 一定の条件下では総量規制の対象外になる
特に気をつけたいのは『こちらの都合で変更ができないので、欲しい上限額が決まっていても場合によっては必要な金額に届かない』ということです。
自分が必要な金額をどうあがいても借りられないのは、状況次第では絶望的です。そうした自体に陥らない対策も含めて、総量規制のルールについて学んでいきましょう。
最大でも3分の1?総量規制の基本について
総量規制で絶対に覚えておきたいのが、『カードローンなどで融資を受ける場合、最大でも年収の3分の1までしか借りられない』ということです。
「サラ金からお金を借りる場合、自分の欲しい金額分だけ希望できるんじゃないの?」と思われがちですが、そこまで簡単ではありません。自分の年収次第では希望可能額も小さくなってしまい、具体的な数値を記載しておくとしたら以下のようになります。
年収 | 借入可能な目安額 |
---|---|
100万円 | 3万円 |
300万円 | 100万円 |
600万円 | 200万円 |
1000万円 | 300万円 |
もしもこの決まりを破ってしまった場合、困るのはサラ金側なので、正規業者ならまず違反はしません。不便に感じるかもしれませんが、私たちの借りすぎを防止するためなので、金融業者を責めないでくださいね。
総量規制は無くせる!?大金を借りるコツについて
この総量規制で困るのは、やはり年収が少ない人たちです。たとえばアルバイトや派遣社員をしていると、お金に困りやすいのに年収が少ないため、自分が満足のいく金額を借り入れることができません。
ただ、こうした総量規制を無くすことは可能で、その方法も『総量規制の対象外になる融資を受ける』と非常にシンプルです。
以下、総量規制を無くす方法についてです。
- 銀行から融資を受ける
- おまとめや借り換えローンを使う
- 事業者向けの融資プランを使う(個人事業主や法人のみ)
この中でも使いやすいのは『銀行の融資を使う』という方法で、例えば三菱東京UFJ銀行でカードローンを作る場合、年収に関わらず希望限度額を交渉できます。(こちらもご参考に→三菱東京ufj銀行バンクイックのカードローン情報)
銀行融資以外の方法だとやや扱いにくいですが、用途や条件が一致するなら気軽に相談してみましょう。
どうしても規制以上のお金が必要なら銀行を使えばいいし、制限といってもそこまで堅苦しくないんだべ。
金利にも上限あり?お得に借りるなら知りたいこと
続いては『法定金利』についてですが、こちらは『グレーゾーン金利などを悪用した不当な搾取を制限するための決まりごと』です。
今ではこのグレーゾーン金利は廃止されていますので、それを踏まえて大事なポイントを挙げておきます。
- 現在の法律で許された最大金利は20%
- 法定金利を超えた金利は全て無効
- 法定金利以上を請求する業者は全て闇金
金利に関わるルールを知らないと大損をするだけでなく、下手をすると犯罪に巻き込まれる可能性もあるので、自衛のためにも正しい知識を身につけておきましょう。
借りる前に必ず見ておきたい法定金利の数値
まともな金融業者なら条件表に金利の数値を記載しているので、それを『法定金利』と照らし合わせておきましょう。
また、法定金利では融資額ごとに上限金利が変化していき、高額な借り入れほど金利は下がっていきます。
元金 | 上限金利(年利) |
---|---|
10万円まで | 20% |
10万円~100万円まで | 18% |
100万円以上 | 15% |
20%以内かどうかもそうですが、借りる金額によってはこうした法則があるので、多少面倒でも再三確認すべきです。目安として、ほとんどのカードローンは10万円が最小融資額になるので、18%以上の金利はアウトですね。
違法金利は全て闇金!?借入先のチェックをしよう
先ほどからお話しているように、まともな金融業者なら必ずこの金利を守っています。もしも違法な金利を取っていると発覚すれば、その返金だけでなく営業停止にまで追い込まれるのです。
しかし、そうしたペナルティを恐れずに法外な金利を請求するのが闇金融で、金利の数値によって正規業者と違法業者に分かれるといっても良いでしょう。
闇金融のパターンは非常に多いのですが、代表的な違法金利については下記の通りです。
- 十日で一割(通称トイチ)
- 5万円貸し付けて2週間後には10万円を請求してくる
- 先に10万円振り込ませてから20万円融資する
どの金利条件も法外極まりなく、冷静な判断ができるならまず利用しないでしょう。ただ、闇金融はブラックリストなどの『普通の借入先は利用できない人』がメインターゲットなので、分かっていても借りる人がいます。
もしも闇金融と知らずに利用してしまったら、返済しないのが大切です。一度でも支払うと難癖を付けて完済させず、利息を延々と請求するので注意しましょう。
とりあえず有名な大手なら金利も適正で安心できるから、闇金対策としても覚えておくと役立つベよ!
サラ金には規制あり?貸金業法の理解を深める
最後は『貸金業法』についての理解を深めていきますが、こちらはサラ金以外にも『信販会社(クレジットカード会社)』にも適用されることを覚えておきましょう。
この貸金業法による規制とは、以下の行為の禁止を意味しています。
- 収入証明書提出の義務化
- 迷惑行為の防止
どちらも今となっては当たり前ですが、一昔前はこうした決まりごともなく、サラ金が好き勝手しすぎて一般市民に迷惑をかけたのも事実です。もちろん借金である以上返せない人が悪いのですが、だからといってどんなことをしてもいい理由にはなりませんよね?
こうしたルールの理解も安全に融資を受けるコツにつながるので、しっかり覚えてくださいね。
収入証明は必須?サラ金で借りるなら守る点
融資の返済を行う場合、収入の有無は非常に大切ですよね?また、サラ金には先ほどご説明した総量規制も適用されるため、利用者の正確な年収の把握は欠かせません。
ゆえに『収入証明書の提出』がサラ金では義務化しており、提出を求められたら以下のような書類が必要です。
- 給与明細(数ヶ月分)
- 源泉徴収票
- 確定申告書
会社員なら給与明細、個人事業主などなら確定申告書が用意しやすいでしょう。必要なときに慌てないように、普段からこうした書類はきっちり管理してください。
ただ、以下の場合は未提出でも問題ありません。
- 一社から50万円以上借りたいとき
- 他社借り入れ分も含め、合計100万円以上借りたいとき
もちろん例外もありますが、こうした条件に当てはまりそうなら先に用意しておくと、スムーズに審査を終えられます。
実は違法だった!?サラ金の迷惑行為は禁止です!
サラ金に対して悪いイメージを抱く人は、「お金を借りたら怖い人が取り立てに来る…」と不安に思っている場合が多いですね。それもテレビで再現ドラマがしばしば流れるからで、確かに昔は行われていました。
ですが、現代の貸金業法ではこうした迷惑行為全般が禁止されており、仮に実行してしまうと営業停止や逮捕処分もあり得ます。
こうした迷惑行為は取り立てだけに及ばず、以下のような行為も該当します。
- 夜間や早朝の来訪
- 他社での借り入れ、クレジットカード等を使用した返済の強要
- 法律上、支払い義務のない人に立て替えや返済を強制すること
- 職場や自宅に対し、過剰に電話連絡したり、訪問したりすること
- 債務者のプライバシー情報を他者に知らしめること
- 大人数で押しかけること
- その他、恐喝・恫喝とみなされる行為
いわゆるヤクザ的な行為は全て犯罪なので、仮に行われたら通報する権利があります。正規業者はまず行いませんが、闇金融なら今でも実行してくるので、怪しいところから借りないのは自衛にもなるのです。
闇金を見抜くのは慣れると簡単だけど、今まで融資を使ったことがないと心配だから、さっき挙げた会社から検討するのもおすすめだべ!
法律は変わるもの?長く融資を使うなら意識したい点
以上が『融資を使う上で理解しておきたい法律』でしたが、覚えられましたか?
最後にこうした法律を学ぶ上で重要な、2つのポイントをおさらいしておきましょう。
- 法律は変わることがある
- 困ったときは専門家に相談
当たり前ですが、法律というのは定期的に見直されます。私たちの生活や文化の変化に応じてルールも変わるのは当然で、「今回の説明を全部覚えたから、もう一生安心!」とはいきません。
特に融資は金融商品ということもあって、経済状況により法律も変更されやすいです。自分の生活水準が変わったと感じたり、ニュースで大きく取り上げられることがあれば、再度関連する法律を調べてみましょう。その際、今回のように『要点のみを理解する』ようにすれば、時間はかかりません。
そして今回注意した闇金の手口は年々巧妙化しており、「注意してたのに引っかかってしまった…」という可能性もあります。その場合は自力で解決しようとせず、法律に詳しい専門家に相談しましょう。
賢い闇金ほど公的機関や法律のお墨付きを強調しますが、実態が伴っていない場合がほとんどです。プロに相談すれば即時発覚するので、法テラスに相談してまずは解決の糸口を探しましょう。
【参考ページはこちら】
夫婦にありがちなキャッシングのお悩みを解決!
それに今は金融業者や法律の専門家に相談しやすくなっているから、どうしても不安なら救済措置が多いのも安心だべ。
それに難しい用語や言い回しも省くと、初めて融資を使う人でも安心だべ。オラも難しいことは苦手だから、こういうアドバイスは役立つっぺよ。