申込前に知りたい!カーローン返済の超基礎条件!
カーローンを利用すれば車購入費用などを融資してもらえますが、返済は大事です。返済はどうやってやるか、ご存じですか?
「普通に返しゃいいんだろ?」と思っている方は要注意!カーローンの返済はキャッシングほど融通が利くものではないからです!
それとは違う「カーローンの返済方法」をご紹介します。目的別ローンの返済方法例としても知っておいて損のないことですよ!
基本的返済法
カーローンを利用したときに大半の方が利用することになる返済法とはどんなものか、このことをご存じでしたか?
もちろん詳細は各カーローン提供金融機関によって違いがあるのですが、だいたいの相場としてこの返済方法が利用される例が多いです。
実際にこの返済方法を採用している金融機関の例は以下のとおりです。
- 三菱東京UFJ銀行
- 三井住友銀行
- りそな銀行
有名なメガバンクですね!利用するならこの手の大手銀行がいいと思っている方も多いかと思いますが、その場合は「元利均等返済」ということになるわけです。
これがキャッシングであれば「一括か分割か」といった単純な選択しかしなくていいようなところもあるんですけどね(笑)。
利用額が少額であることが多いのも返済方法についてあまり悩まなくていいところだと思います。
しかしカーローンは額も大きいことが多いうえ、キャッシングとはそもそもローンのコンセプト自体が違いますから、「元利均等返済」という物々しい名前の返済方法についても知っておいた方がいいです。
元利均等返済の特徴をまとめます。
- 月の支払額が均等になる返済方法
- その定額支払いの中から元金と金利へそれぞれ充てられる
- 高額借入をしても月の支払額が一定で楽
- 高額借入になることが多い目的別ローンでよく使われる
- 初期ほど金利充足分が多く、じきに元金の減りが早くなる
元利均等返済とはつまり「分割払い」のことです。その毎月支払う額が「定額」となるのが「元利均等返済」です。
ちなみによくこの返済法の対として挙げられるのが元金均等返済というもので、毎月の返済額が一定にならない方法です。
元金の減り方に違いが出る方法ですが、これらカーローンを選ぶと自動的に「元利均等返済」に方法が固定されてしまうことが多いことを知っておきましょう。
その特徴ですが、ひとまずは元金も金利も両方の支払いを定額の中からやってくれますので「支払いが楽」です。
定額だからこそ月々の家計も計画が立てやすく、長期の返済でも耐えられます。
では仮にこの返済法を選んだとしてどういう返済計画になるのか、例でご紹介します。借入額10万円、金利は15%、月の返済額は3万円とします。この場合、元利均等返済でいくと以下のような返済計画になります。
支払回数 | 支払額 | 元金分 | 利息分 | 残高 |
---|---|---|---|---|
1 | 30,000 | 28,750 | 1,250 | 71,250 |
2 | 30,000 | 29,110 | 890 | 42,140 |
3 | 30,000 | 29,474 | 526 | 12,666 |
4 | 12,824 | 12,666 | 158 | 0 |
合計 | 102,824 | 100,000 | 2,824 | 0 |
以上のような形になりますね。月の支払い額は3万円ですが、それが毎月元金と金利に振り分けられて返済が進んでいきます。
最初こそ元金の減りがやや遅いですが、元金の減りに応じて利息分が減り、結果的に返済が加速していきます。
「元利均等返済」と言われるときは以上のような形をイメージしたいですね。
余談ですが、キャッシングの分割払いも実はこの「元利均等返済」であることが多いです。
利用額自体が少額な上、返済額自体も自分で好きに決められるため、あまりこういうかっちりした返済方法に見えないことが多いのですけどね(笑)。
知っておきたいこと
返済方法を選ぶとき、知っておきたいことがあります。
- 返済方法ごとに向きや不向きがある
- 元利均等返済は「月の返済負担の軽減」に強みがある方法
- 利息総額の軽減には少し弱い
- 計画時の工夫ナシには返済期間が間延びしやすい方法
返済方法には向き不向きがあります。
先の例で見た通り、この方法を選ぶと月の返済負担は軽くすることができます。定額となっているお金を揃えることだけに集中すればいいので滞納のリスクもそこまでありません。
その反面、元金の減りが当初は遅く、支払い期間は長期になってしまいがちな方法です。それだけ利息が高騰しやすい方法だと言えます。
つまり利子総額が少し増える代わりに月の返済負担を軽くなるというのがこの返済方法の特徴です。
もし利息を抑えたいなら返済計画の段階で一工夫しておく必要があります。
- 月の返済額はなるべく多めにする
- シミュレーションを活用して落としどころは具体的に探る
- 繰り上げ返済の規定確認
この返済法でも一回当たりの返済額が大きければ元金の減りも早く、利息の高騰も普通に押さえることが可能です。
とにかく計画をなるべく綿密に立てることですね。インターネット上にあるシミュレーションも有効ですが、計画段階で来店する必要があるなら金融機関に頼んで試算してもらうのもいいかもしれません。
なるべく具体的な数字で表して落としどころを探っていきましょう。漠然としたイメージでは「思ったよりも額が高騰した!」ということになりかねません。
以上のポイントを押さえ、計画段階でうまくやっておけば元利均等返済でも利息の高騰を避けられます。
ちなみに利息の高騰を押さえたいときは「繰り上げ返済」が有効とされますが、この規定についてもよく確認しておくことをオススメします!
「繰上で返済すればいい」と気軽に構えているとあとで後悔するかもしれませんから…。
繰り上げ返済は可能?
ローンの常識として「繰り上げ返済はお得」というものがあろうかと思います。
- お金があるときに随時できる臨時の返済
- 定期返済分と合わせて元金を減らせるので借入期間を短縮できる
- 返済は1円でも多く、1日でも早い方がお得
- 利息を抑えられるのでお金が余っているなら繰り上げ返済がオススメ!
キャッシングなどでもよく言われるローンの常識ですね。とにかく早く返した方がいいということです。そして「繰り上げ返済」という形でいつでも返済できる窓口も用意されていることが多いですからね。
手続きも簡単で手数料もかかりません。が、目的別ローンとなると話は別で、手続きや手数料等をきちんと確認しておくことをオススメします。
これらは実際どうなっているのでしょう?
- 三菱東京UFJ銀行
- 三井住友銀行
- りそな銀行
先にご紹介したメガバンク三行で繰り上げ返済の手続きや手数料等をご紹介しましょう。
まずは「三菱東京UFJ銀行」のカーローンの場合。
項目 | 条件 |
---|---|
手続き | 窓口・インターネット(必要物あり) |
手数料 | 窓口:5400円 インターネット:無料 |
繰り上げ返済自体は可能で、インターネットを使えば手数料も無料です。しかしその場合は下記のものが必要になります。
- 三菱東京UFJダイレクト契約カード
- 返済口座のキャッシュカード
これらのものを持っている場合は比較的簡単に繰り上げ返済が可能となります。
次に「三井住友銀行」の場合です。
項目 | 条件 |
---|---|
手続き | 取引店の窓口書面のみ |
手数料 | 手続きのつど5400円 |
こちらの場合、手続きが窓口のみとなっています。インターネット、ローン契約機、電話、郵送といった方法は繰り上げ返済で利用することはできません。
そして手数料も手続きのつど5400円と高めです。こちらで繰り上げ返済をするのは少し厳しいかもしれませんね…。
最後に「りそな銀行」です。
項目 | 条件 |
---|---|
手続き | 来店 |
手数料 | 無料(印紙代はかかる場合アリ) |
りそな銀行に口座等を持っていない場合、手続きは来店のみとなってしまいます。しかし手数料は無料です。印紙代を負担しなければならないことがありますのでその点にだけご注意ください
金融機関によって差が大きい!
上の例をまとめます。
- 繰り上げ返済自体は可能
- 手続き方法、手数料には差がある
- 少なくともATMでは手続きできない
- 手数料がかかる場合、額が大きい
繰り上げ返済ができないというのはあまり見られない条件ですが、手続き方法や手数料の有無は金融機関によって差があります。
インターネットからサッと利用できるものもあれば、来店が必須となる方法もあります。手数料が無料のこともあれば、5千円近くかかる例もあります。
少なくとも数百円の手続きでその辺のATMからテキトーに繰り上げ返済ができる…というイメージは持たない方がいいかもしれません。
キャッシングならそのようにできますのであまり悩む必要はありませんが、カーローンだとそうはいかないことが多いのです。
以上のことから、繰り上げ返済については事前に確認しておくことがオススメです。
- キャッシングほど簡単にできない場合がある
- 繰り上げ返済は返済ペースを調整できる大事なポイント
- 繰り上げ返済の規定から定期返済の計画を立てたい!
繰り上げ返済は借り入れをした後に返済ペースを調整できる大事なポイントです。これをやるために手間がかかり、しかも手数料に何千円も取られるとなっては気軽に利用するのが難しいですよね。
繰り上げ返済がキャッシングほど気軽にできないなら、定期返済分だけでもそこそこお得に返済できるように計画を立てておきたいところです。
最悪の場合、繰り上げ返済を一度もやらなくても利息が高騰するようなことにならないなら安心です。
いざとなればいつでも返済できるのだし…という発想で見切り発車的にカーローンを契約するのはオススメしません。細かい点ですがこちらも確認しておきましょう。
ボーナス返済は可能?
日常的な繰り上げ返済と並んでお得な返済に役立つと言われるのが「ボーナス返済」ですね。
- ボーナスが出た月に一気に返済
- 一気に残高が減るので大変お得
- 一括返済も狙える!?
通常の給料に加えて何十万円も収入が入るボーナス。これを返済に回せば一気に返済が進むのは間違いありません。額が額だけに、一括返済を狙うのも現実的です。
ちなみに先にご紹介した三行ですが、いずれもボーナス返済は可能とされています。しかしこれにも規定がある点には注意しないといけません。
ボーナスがたんまり出たからこれでローンの支払いを飛ばそう!と思っても、それは借入額との関係によってできるかできないかが決まるということ。
借入額100万円だとしたら最高50万円までしか返済できないということです。
もしボーナスで100万円近く入ったなら金額的には一括返済が狙えるところ、こういう返済規定によってストップがかかるわけです。
もちろんこれも金融機関の規定によって違うわけですが、こちらも金融機関の規定をよく確認しておく必要があるとは知っておいてください。
キャッシングだとどうなる?
先程からちょくちょく「キャッシングとは違う」ということをご紹介してきましたが、では参考までにキャッシングだとどういう返済方法になるでしょうか?
条件 | 内容 |
---|---|
返済方法 | 一括・分割どちらも可 |
返済手続き | ATMや口座振替、ネットバンク返済など |
繰り上げ返済 | ATM等で随時可能 |
返済手数料 | 無料の場合も多い |
簡単にまとめると以上のようになります。
返済方法については先も触れた通り、分割でいくなら元利均等返済になることが多いですが、利用額が少額なことも多いためあまり細かい規定は気にならないことも多いかと思います。
高額を利用し、長期の分割返済でいくならキャッシングでも元利均等返済のことを知っておいて損はありません。
しかしキャッシングは以下のポイントが特徴的です。
- 繰り上げ返済がいつでもできることが多い
- ATMを始め、手続き方法が多数
- 手数料は無料のことも多い
カーローンだといろいろ気になる繰り上げ返済ですが、キャッシングだとたいていどのサービスでも利用可能で、手続き方法もあまり限定されていません。コンビニATMでも手続きできることが多く、サービスによっては手数料も無料とされています。
返済方法の多さと自由度の高さ、そして手数料の低さなどから、キャッシングだと最低限自分のキャパシティを超えないように利用さえできていれば、あとでいくらでも返済計画は修正できます。
借入前に厳密に返済計画を練らないと後で取り返しがつかないということはそれほどありません。
毎月最低限支払わないといけない額はありますがさほど高額ではないため、特に問題はないでしょう。
- 支払いが苦しいなら最低限の支払いのみ
- お金に余裕があればその都度返済して完済を早める
このような対応も可能なのです。もちろんボーナスが出た月に一括返済を狙うのもアリ!
以上のようなことを知ると、カーローンの返済方法は事前に確認しておいた方がいいというのがわかりますね(笑)。キャッシングほど柔軟に利用できるものは他にあまりないのです。
後で取り返しがつかなくなったりしないよう、カーローンは事前に計画を練っておきたいですね。
返済にあたって
カーローンの返済方法についてまとめます。
- 元利均等返済が基本
- 借入期間が間延びしやすいため、事前に計画を練っておきたい
- 繰り上げ返済が気軽にできるかどうかは規定次第
- キャッシングよりは計画性が必要
カーローンの返済方法は元利均等返済が基本です。高額を借りることも多いカーローンとしては月々の返済負担を軽くできて相性がよいですが、その代わり返済期間が間延びしやすいという欠点もあります。
利息を少しでも抑えたいと思っているなら計画段階でしっかり納得のいく返済額を逆算しておく必要があります。
月の返済額が高額になるほど定期返済だけでも短期間で完済が可能となります。
シミュレーションや金融機関での試算をうまく使ってください。
繰り上げ返済もできるのですが、場合によっては手続きに手間がかかり、高額な手数料がかかります。
キャッシングの繰り上げ返済よりは手間がかかるかもしれないことを想定しておきましょう。
以上のことから、キャッシングよりは計画性が必要ということがわかりますね。
お金があるときにとにかく返せばいいだけ…というのはキャッシングなら通用してもカーローンだと規定的にできない場合があります。
利用を考えているカーローンの規定をよく確認し、規定に則った形で返済が進められるように最低限は計画を立てておきましょう。
【参考ページはこちら】
カーローンのメリット・デメリットはこちら