借金が何となく不安な方へ!借金の具体的なデメリットとは
借金をするのが何となく不安な方はおられませんか?借金も便利なサービスですが、デメリットと言える特徴があるのも事実です。
たとえば、借金を利用すれば、必ず「利息」が必要になります。お金がないからお金を借りたのに、借りた金額以上の支払いが必要なのは、借金が持つデメリットです。
このようなデメリットを具体的に知れば、注意点が具体的になり、借金をうまく使えるようになります。そのためにも、知っておきたい借金のデメリットについて、今回はあえてご紹介していきましょう!
利息は必ず発生!借りた金額以上の支払いが必要に
まずご紹介する借金のデメリットは、お金を借りた以上は利息が発生することです。借りた金額以上の返済が必ず必要なる点にご注意ください。
利息は必ず必要!
お金を借りた時、利息は必ず必要です。その理由は、次の通りです。
- 借金の利用そのものにも代金が必要
- 借金の利用代金そのものが「利息」
そのレンタル代金こそが「利息」なのですね。そのため、借金をしたら必ず利息がかかります。このように筋は通っていますが、これがデメリットになるのは、「お金に困っているときだから」ですよね。
借金をするくらいお金に困っているときには、支払うべきお金が利息によって増えるのはデメリットです。まずはこの点にご注意ください。
利息ってどれくらいかかるの?
借金をすると必ずかかる「利息」ですが、具体的にどれくらいかかるのか、ご紹介しておきましょう。まずは計算式からです。
利息=借入額×金利÷365日×借入日数
まずは借入金額に金利を掛けます。これで計算できるのは「年間利息」です。借金の金利は現在、ほとんどの場合が「年利」だからです。ですので、最初に計算した年間利息を借入日数で日割り計算するのが普通です。これで、利息が計算できます。
具体例で計算してみましょう。次の条件で借入したとします。
- 金利15%
- 借入金額100万円
利息は借入した翌日から1日ずつ発生し、借入日数が伸びるにしたがって増えていきます。
借入期間 | 発生する合計利息 |
---|---|
1日 | 410円 |
1か月 | 1万2300円 |
6か月 | 7万5000円 |
1年 | 15万円 |
以上のように、借金をすると、その翌日からすぐに利息が発生します。借入日数が増えれば増えるほど、利息も増えていきます。
利息が借金の利用代金である以上は仕方ありませんが、お金がない状況で、日に日に支払うべき金額が増えていくのは、借金の基本的なデメリットです。
(⇒借り入れの金利相場を教えて!)
返済の義務は絶対!返済できないときは債務整理が必須に
次にご紹介するデメリットは、一度借金をすると、返済の義務が絶対的にかかることです。借金を返済できないときは、債務整理という特別な手続きが必要になります。
借金を返済できなかったらどうなるの?
一度借りた借金は、返済するのが筋ですよね。しかし、どうしてもお金がなく、返済したくてもできなかったとしたら、どうなるのでしょうか?
お金がないんだから仕方ない…とは、いかないのです。
- 「返済の義務」と「お金の有無」とは関係ない
- お金がなくても返済の必要性は変わらない
借金を一度作った後に発生する「返済の義務」は、絶対です。お金があるときはもちろんのこと、たとえ本当に一文無しだったとしても、返済の義務は変わりません。通常通り、返済期日までに支払いを請求されます。
このように、借金の返済責任は非常に重いのです。一度借金をすると、有無を言わさずこの責任を背負うことになります。この責任の重さが、借金のデメリットです。
もし本当に返済ができないときは、「債務整理」という手続きが必要です。この手続きを自ら行なわなければなりません。
債務整理ってなに?
「債務整理」について簡単にご紹介しましょう。
- 払えなくなった借金を整理する手続き
- 借金の減額や帳消しなどを行う
- 整理の内容や手続きによって複数のタイプに分類される
簡単に言えば、「払えないものは仕方ない」として、特定の手続きによって借金を整理させてもらうことです。結果、借金が減額されたり、帳消しになったりします。
この債務整理にはいくつかのタイプがあり、借金整理の方向性や、手続きの内容に違いがあります。
債務整理のタイプ | 整理の方向性 | 手続き方法 |
---|---|---|
任意整理 | 借金減額 | 貸金業者との交渉 |
個人再生 | 借金減額 | 裁判所での判決 |
自己破産 | 借金帳消し | 裁判所での判決 |
そのため、上記いずれのタイプでも、これらを行ないたいときは弁護士を頼るのが普通です。
- 個人での対応が難しい
- 法律・交渉の専門家に頼るのが普通
弁護士は借金関係の法律や交渉事の専門家です。この専門家の力を借りて初めて、債務整理も現実的になっていきます。ちなみに、弁護士に債務整理を頼む費用は自腹になります。借金が減額・帳消しになるからといって、いいことばかりではありません。
以上のように、借金返済の義務は非常に重い上、返済できなかったときは「債務整理」という手続きを自分で取る必要もあります。これもまた、借金のデメリットの1つです。
どうしても返済できないときは、弁護士に頼んで債務整理するしかないんだすが、これもまた弁護士費用が別にかかるんだす…。この返済責任の重さも、借金のデメリットだべ。
返済ミスは信用を失くす!次から審査に通らなくなる!?
最後にご紹介するデメリットは、返済ミスをしたときに信用を失くすことです。一度信用を失くしてしまうと、次から「審査」に通らなくなってしまいます。
借金の利用は記録に残る!
借金を利用すると、実はその記録が残ることをご存じでしょうか?
- 借金の利用歴は記録に残る
- 返済状況なども逐一記録されている
借金を利用したことや、利用した金額なども記録に残ってしまいます。また、返済状況も逐一記録されており、きちんと返済されたか、それとも滞納等があったのかも、後から一目でわかります。
何のためにこの記録を残すかと言うと、その人がどれくらい信用できるのかを調べるためです。
- 借りたものをキチンと返せる人は信用できる
- 借金の利用歴は信用情報とも呼ばれる
借りたものを返せる人って、信用できると思いませんか?逆に、借りたものを返していない人って、信用するのが難しいですよね。
このように、借金の利用歴はその人の信用度を測る基準になるわけです。そのため、借金の利用歴は信用情報と呼ばれています。
返済ミスをするとローン審査に通らなくなる!?
借金の記録が信用情報として使われているため、大きな返済ミスなどをすると、以降のローンの利用に大きな影響が出ます。
(⇒ローンの借り換えにもメリットはある?)
- ローン審査では信用情報を必ず確認する
- 次回からローン審査に通らなくなる
信用情報は、ローン審査では必ず確認されます。そこに返済ミスの記録が残っていると、ローン審査には一気に通らなくなります。つまり、次のようなサービスが一斉に使えなくなるのです。
- 住宅ローンなどの個別ローン
- カードローン
- クレジットカード
住宅ローンを始め、自動車ローンや教育ローンなど、審査が厳しめである個別ローンはもちろんのこと、審査緩めであるカードローンまで使えなくなります。また、カテゴリー的には借入サービスになる「クレジットカード」も、同じように新規契約が難しくなります。
ちなみに、審査緩めの貸し手である「消費者金融」であっても、この事実は変わりません。消費者金融でさえ貸付を断るほど、「借金をちゃんと返せなかった」という事実は、信用を失くすのです。
ローン審査以外にも影響アリ!?
また、信用情報はローン審査以外でも参考にされることがあります。よくあるのが「賃貸審査」などです。
- 賃貸契約前の簡単な審査
- 実は信用情報が確認されている
- 返済ミスがあると賃貸契約を断られることも
ローン審査と同じく信用情報が確認され、返済ミスなどがあると入居を断る例があります。返済をミスすると、ローンの利用以外の場面でも問題が出ることがあるわけですね。
以上のように、借金をすると、その返済具合によっては、大きく信用を失うリスクがあります。これも借金が持つデメリットの一つです。
借金をした後にデカい返済ミスやると、ローンとかが一気に使えなくなるんだす!しかも借金の利用歴は、賃貸部屋の入居審査でも確認されることがあるくらい、よく使われるんだす…。
下手な借金すると信用を失くすかもしれない…ってのがデメリットだべ。
借金のデメリットは以上!各問題の軽減には返済計画が有効
借金が持つデメリットは以上です。もう1つ、有名なものに「過払い金問題」がありますが、これは現在、あまり心配する必要はありません。借金の主なデメリットは先のもので、これに対応するには「返済計画」を立てることが有効です。
過払い金問題は気にしなくていいの?
まず、過払い金問題について簡単にご紹介しておきましょう。
- 貸金業者への利息払いが過剰となる問題
- 過払いがあった場合は返還請求ができる
貸金業者への利息を過剰に支払っていたわけですから、これは問題ですよね。そのため、「過剰に支払った利息を返してください」と、過払い金返還請求が行なわれるわけです。
この問題が比較的有名になったのは、次のような事情によります。
- 利息を過剰に支払っていた方が多かったこと
- 返還を請求すれば大きなお金が戻るケースもあったこと
- 過払い金の返還請求には時効があること
対象者が多い上、高額なお金が戻るケースもあり、さらには「返還請求は完済後10年まで」という時効まであったため、話題となりました。
これが「借金のデメリット」にならない理由は、次の通りです。
- 過払い金問題の原因は一昔前の「グレーゾーン金利」
- グレーゾーン金利はすでに廃止済み
- 新規借入する方にはほとんど関係ない問題
利息の過払い金問題は、金利を決める際に参考とされる基準が2つあったことが原因です。曖昧だったこれら基準で決められた金利のことを「グレーゾーン金利」といいますが、この複雑な状況はすでに改善されており、グレーゾーン金利もなくなっています。
そのため、これから新規で借入する方に過払い金が発生することは、ほとんどありません。つまり「過払い金問題」とは、これから新規で借入する方にはもう関係ない問題なのですね。
このようなわけで、過払い金問題は有名な問題ではありますが、借金そのもののデメリットにはもうカウントされないのです。
借金のデメリットを少しでも減らすには?
先にご紹介した借金のデメリットを少しでも減らす方法を、最後にご紹介しましょう。その方法とは「返済計画を立てること」です。
- 事前に利息や月の返済額を計算
- ムリなく返済できる条件を計画してから借入
実際に借入したら、いつの時点でいくらの利息がかかり、毎月の返済額はいくらかかりそうかは、条件ごとで事前に計算できます。借入条件は貸付側から提示されていますから、それを元に計算すればOKです。
計算は、シミュレーションを使えば簡単ですよ。
- 利息や返済額などを計算してもらえるサービス
- 借入条件を入力すれば自動で計算してもらえる
- WEB上なら無料のシミュレーションも多数
シミュレーション等も活用し、ムリなく返済できる条件で借りれば、先にご紹介した借金のデメリットが低減します。
- 利息負担の軽い条件で借入できる
- 返済ミスをする確率が減る
- 債務整理や信用を失くす確率も減る
利息が発生するのは避けられませんが、利息額が事前にわかりますので、ムリなく支払いできる条件で借入できます。
利息も含め、ムリなく利用できる条件で借りれば、返済ミスをする確率も減ります。それだけ債務整理や信用情報の傷なども、心配する必要がなくなります。
以上のように、借金にはデメリットと言える特徴もありますが、返済計画を立てて借入すれば、デメリットも軽減できます。お金に困っているとき、借金は便利なサービスなのも事実です。
今回ご紹介したデメリットには気を付けつつ、必要なら利用してみてくださいね。
返済計画をちゃんと立てて借金すれば、デメリットに振り回されることも減るんだべ。デメリットに注意して、上手に借金するだす!
【参考ページはこちら】
初心者におすすめ!キャッシングガイド
だから仕方ないんだすが、お金がないから借金したんだべ?そういう状況で日に日に利息が膨らんでくのは、ちょっとキツイだすなぁ…。これが借金の基本的なデメリットだべ。