メリットはどこに?ローンの借り換え、賢い方法とNGな方法
ローンの借り換えに興味を持っている方はおられませんか?お得な借り換えをするためにはコツが要ります。借り換えとは新規ローンを組むことですから、今のローンより借入条件がよくなることが前提です。
金利や返済条件が今のローンより有利になれば、借り換えすることで返済総額を抑えられたりします。うまく借り換えするには、これらの知識が必須ですよ。
無計画な借り換えはかえって逆効果になることもあります。詳しくご紹介していきましょう。
コレが基本!借り換えは借入条件に差があってやるもの!
最初に、借り換えの基本についてご紹介していきます。借り換えの仕組みから言って、お得に借り換えするには、借入条件に差があることがどうしても必要となることをご確認ください。
借り換えの仕組み
借り換えとは、今借りているローンを別のものへと変更することです。これをするために、「新規にローンを組む」ことが必要となります。
- 一度作った借金はキャンセル不能
- 何らかの方法で完済するしかない
今のローンを別のものに変更したくなったからといって、すでに作った借金を突然なかったことにはできません。借金を一度作ると、返済の義務は絶対です。
その借金を事実上取り消し、別のローンへと変更する方法が、「新規にローンを組むこと」なのです。
- 新しくローンを組む
- 新規に借りたお金で現在の借金を一括返済
- 新しいローンだけが残る
ローン返済のお金は『自分のお金』でなくてもいいため、借入先を変更するために新しくローンを組むのもアリです。必要な金額さえ揃っていれば、それで元の借金は完済となり、契約が終了します。
すると、新しいローンだけが残ることになりますよね。これで、元のローンを事実上取り消し、借入先を変更できたことになります。
このような方法で、借金を作った後に借入先やローンを変更することもできるのです。これが「借り換え」になります。
お得な借り換えには、借入条件に差があることが前提
借り換えとは以上のようなものですから、借り換えした直後に、何か具体的なメリットを感じる機会は少ないでしょう。
- 借金がすぐ減ることはない
- 毎月返済が必要なのも同じ
単に、元々の借金を新しい借金で置き換えただけですから、借り換えしただけで借金が減ることはありません。返済もこれまでと同じように必要となるのが普通です。
では、なんのために借り換えするのでしょうか?それは、借入条件を変えるためです。
- 借入先を変えれば借入条件が変わる
- 条件がよくなれば返済の負担が軽くなる
金利を始めとした借入条件は、各借入先で違いがありますよね。返済の負担はこれらの借入条件によります。金利が高い場所と低い場所とでは、金利が低い場所の方が低利息となるため、楽に返済できますよね。
つまり借り換えのメリットとは、借入条件を変えることで、返済の負担が将来的に軽くなることなのです。このためにこそ借り換えは行なわれますので、お得に借り換えするためには次の条件が前提です。
- 元のローンと新しいものとで借入条件が違うこと
- 新しい借入条件の方が返済に有利なこと
これらがあって、初めてその借り換えにはメリットがあります。借り換えするときは、今の借入条件より少しでも楽になるものを探すのが普通です。これを借り換えの基本としてご確認ください。
金利で借り換えを検討されること多し!数値とプランに注目しよう
借り換えの基本をご紹介しましたが、では、どの条件がどうだったら、借り換えするのがお得になるのか、判断基準が必要ですよね。ここからは、その判断基準となる借入条件についてご紹介していきます。
まずご紹介するのは、「金利」についてです。これを基準に借り換えを検討されることが多いです。金利の数値と、金利プランにご注目ください。
金利の数値が低い方がお得!
まずは単純なポイントですが、「金利が今よりも低いサービス」を見つけたら、そちらに借り換えた方がお得ですよね。(⇒キャッシング金利の相場はいくら?)
- 金利で利息が決まる
- 金利が低い方が返済に有利
返済の負担と言えば、やはり「利息」です。利息は金利に応じて決まりますので、金利の低い方が返済に有利なのは間違いありません。より低金利のサービスを見つけたら、借り換えの検討時です。
金利は各金融機関が独自に定めていますので、別の金融機関を探すことで、金利の低いローンを見つけられることがあります。
これに加え、「優遇金利」でも、金利が低くなることがあります。優遇金利とは、特定の条件に当てはまった方だけに適用される特別な金利のことです。その金融機関の標準的な金利から0.5~1%ほど低金利となることが多いです。
優遇金利を利用する条件とは、その金融機関のサービスの何らかの利用となっていることが多いです。たとえば、次のような条件です。
- 公共料金の引き落とし口座に指定
- 給与の振込口座に利用
- その金融機関のクレジットカードを利用
このようなちょっとした条件で、金利を下げてもらえることがあるのです。この優遇金利の有無は、各金融機関によります。利用できるなら利用したい、大変お得な金利です。
今のローンよりお得な金利で利用できるなら、借り換えがオススメできる状況です。
金利プランも借入のお得度に影響!?
金利が低ければ、とりあえずその借入は「お得」と言えそうですが、実は金利に関してもう1つチェックしたいポイントがあります。それは「金利プラン」です。
金利とは、「変動するのが普通」ということをご存じですか?
- 金利は相場に合わせてその都度決められている
- その時々で相場が変わる
ローンの金利は、「○%にする」と固定されているわけではありません。その時々の相場に合わせて決まっているものです。そのため、同じ金融機関で同じローンを契約しても、契約する時期によって金利が変わったりします。
これは、ローンを契約した後も同じで、契約後に金利相場が変わり、金利が上昇したり、逆に下降したりもします。
このようなとき、すでに契約中のローン金利をどうするかを決めるのが「金利プラン」です。これには主に2つのものがあります。
- 変動金利
- 固定金利(期間固定金利型も含む)
金利変動に合わせ、契約中のローン金利もその都度見直されるのが「変動金利」。対して、金利相場とは関係なく、契約時の金利のままで利用を続けられるのが「固定金利」です。
ちなみに、固定金利には「期間固定型」もあります。
- 固定金利となる期間が決められている金利
- 固定金利期間が終わると変動金利に移行
- 固定金利期間は1~30年と様々
- 厳密な規定は各金融機関で異なる
このような変動型と固定型の中間のようなプランもあるのですが、金利プランの基本は「変動」と「固定」の2つです。これらのどちらかを選ぶかで、お得に借入できるかどうかが変わることがあります。
今の状況に有利なプランへ借り換えするのがお得!
変動金利と固定金利それぞれのメリット・デメリットは、次の通りです。
金利プラン | メリット | デメリット |
---|---|---|
変動 | 相場が下がると低金利 | 相場が上ると高金利 |
固定 | 相場が上っても低金利のまま | 相場が下がっても高金利のまま |
それぞれの状況ごとに、向いている金利プランが違うのですね。だからこそ、お得に借入したければ、状況に合わせた金利プランを選ぶ必要があります。
- 金利が不安定なときは固定金利へ
- 低金利で安定していれば変動金利へ
このような条件になれば、お得に借入できます。しかし、長くローンを利用するうち、金利プランと今の状況が合わなくなることもあるでしょう。そのようなとき、今の状況にあった金利プランに変更するため、借り換えを検討されることも多いのです。
以上のように、金利は返済負担に直結する条件ですので、借り換え時の重要な判断基準となります。金利の数値と金利プランを見比べ、今よりも有利となるローンが見つかれば、借り換えを検討するといいですよ。
それと、金利プランも要チェックだべ!金利はその時々で相場が変わるのが普通なんだす!その相場が低くて安定してたら「変動金利」、そうじゃなかったら「固定金利」がオススメだす!
今の金利プランが合ってねぇなぁと思ったら、金利プランを変えるために借り換えするのもオススメだべ!
その他の返済条件にも注目を!この条件での借り換えもオススメ
借入のお得度は金利で決まる部分が大きいものの、その他「返済条件」によっても決まります。そのため、これらの返済条件も借り換えの判断基準とするのもオススメですよ。
よく判断基準とされるのは、「繰上返済」や「ボーナス返済」に関しての条件です。
借入では自由に繰上返済できるものが有利!
まずは「繰上返済」からご紹介します。この条件次第ではかなりお得に借入できますので、できるだけ有利な条件で繰上返済できるものへと借り換えが検討されることが多いです。
繰上返済とは、次のようなものです。
当初の予定よりも多くの金額を返済すること。これによる利点は次の2つのうちどちらか。
- 返済期間の短縮
- 毎月の返済額の減少
予定よりも多く返済すれば、それだけ早く元金が減るため、返済期間が縮小されて利息が抑えられる。また、予定よりも多く返済することで、以降の予定返済額を抑えることもできる。どちらのタイプになるかは、各金融機関の規定による。
金融機関が求める最低返済額や、当初予定していた返済額を超える金額で返済すると、それは「繰上返済」と呼ばれます。これをすることで、利息が減ったり、返済負担が軽くなったりします。
この繰上返済はお得に借入する基本的な方法ですが、金融機関によってはこれが制限される場合もあります。
- 繰上返済する金額に指定がある
- 繰上返済に手数料がかかる
たとえば、「最低でも50万円からしか繰上返済できない」といった指定や、逆に「繰上返済できる金額は元金の40%まで」といった指定があり、思うように繰上返済できない場合があるのです。
さらには、繰上返済をするたびに「手数料」が取られるケースもよくあります。この場合、繰上返済によるメリットと、その度にかかる手数料とをよく考えて手続きしないと、お得になりません。
お金が余っている方にとって、繰上返済が自由にできないのは損ですから、これもまた、借り換えの判断基準としてオススメです。
- 繰上返済の制限が少ないローンに借り換え
- 前のローンよりお得に借入できるようになる
金利とあわせ、この繰上返済の条件でも有利なローンを選べば、さらにお得に借入できるようになりますよ。(こちらもご参考に→借り入れ利息のお得な支払い方法)
ボーナス払いは今の状況に合わせて選ぼう
もう一つ、借り換え時の判断基準となりやすい返済条件とは「ボーナス払い」です。この条件も、借入のお得度に影響します。
ボーナス時に返済額を増額すること。これによるメリットは繰上返済と同じ。繰上返済との違いは次の2点。
- 増額返済のための手続きが不要
- 年2回の自動増額返済
繰上返済と違い、ボーナス期に自動で増額返済がされるのが原則。手続きが不要で便利な反面、ボーナスが出なかったときに返済が苦しくなる方法でもある。
基本的な利点は繰上返済と同じですので、上手く活用すればお得に借入できるのは間違いありません。しかし繰上返済と違って、増額返済がされるタイミングは、お金の有無と関係ないところは注意点です。
このような特徴があるため、利用をオススメできる方とできない方とに分かれる方法です。
ボーナスの支給状況 | ボーナス払いの向き不向き |
---|---|
安定 | 向いている |
不安定 | 向いていない |
ボーナス払いを活用した方がお得な方もいれば、ボーナス払いをしない方がお得となる方もいるでしょう。今の状況が、これら条件と合っていなければ、変更した方がお得ですよね。
そのため、このボーナス払いの有無も、借り換え時の判断基準となるのです。
- ボーナス払いを利用したいから借り換え
- ボーナス払いを止めたいから借り換え
どちらもアリです。先の「金利プラン」の時と同じく、今のアナタの状況に合っている方を選ぶのが正解です。
以上、これらの返済条件も合わせて有利なものへと借り換えすれば、さらにお得に借入できるようになります。借り換え時の判断基準としてオススメですから、金利とあわせて確認してはいかがでしょうか?
まずは「繰上返済」だな!これは、金が余ってたらドンドン返済することだべ!早く返すほどお得になるんだす!これが手数料なしで自由にできる借入先がオススメだべ!
あと「ボーナス払い」もチェックだべ!これは繰上返済に近いけど、ボーナス期に自動で返済されるのが特徴だべ!ボーナスが安定してる人向きの返済方法だすから、今のボーナスの支給状況に合わせるのがオススメだす!
それぞれ、今のローンでの条件がよくねぇと思ったら、これらの条件も合わせて借り換え先を探すのがオススメだべ!
借り換えにも費用がかかる!?無計画な借り換えはNGに
お得に借り換えするためには、金利や返済条件などの条件が有利になることが必要だとご紹介してきました。では、NGとなる借り換えとはどういうものでしょうか?
同じ借り換えでも、無計画なものはNGとなります。借り換え自体にも費用がかかるため、この費用を含めてもお得な借り換えになるか、計画性が必要なのです。
借り換えにかかる費用とは
借り換えには、主に2種類の費用がかかります。
- 現在のローンを一括返済するための費用
- 新規ローンを契約するための費用
これらをそれぞれ用意しないといけません。まず元のローンを一括返済するため、次の費用が必要となります。
- 利息
- 返済手数料
借金返済に利息はつきものです。まずはこれを含める必要があるほか、「返済手数料」にもご注意ください。普段は返済手数料がかからないローンでも、一括返済するときには専用の手数料を取られることが多いです。
まずは今の借金を清算するため、これらの諸費用がかかります。それに加え、新しくローンを組むために次の費用もかかります。
- 事務手数料
- 保証料
- 印紙代
新しくローンを組むときには、これらの名目で手数料がかかります。事務手数料とはともかくとして、後の2つの名目はあまり見慣れないものですよね。それぞれ、次のような費用となります。
- 保証会社に保証を頼むお金
- 返済不能時に返済を立て替えてくれる
印紙代とは
- ローンの契約書に張る収入印紙の費用のこと
- 収入印紙とは切手のようなシートのこと
- 取引金額が一定を超える契約書は「印紙税」の対象
- 印紙税の納税のために収入印紙の貼り付けが必要
- 収入印紙代はローン契約者の負担が一般的
金融機関によっては、保証料を無料とする事もあります。たとえば、ネット銀行などは保証料を取らないことが多いです。
ただし、ネット銀行は保証料がない代わりに、事務手数料が高くなる傾向があります。結局どの金融機関を選んでも、新規ローンを組むときには何らかの名目で、一定の費用が必要となるのが普通です。
新しいローンを組むのも、今のローンを一括返済して清算するのも、どちらにもそれぞれ費用がかかるのですね。そのため、借り換え自体にも費用がかかるのです。
損か得か、曖昧な計画での借り換えはNGに
お得に借り換えするためには、借り換えにかかる諸費用を含めてもお得になる条件で借り換えする必要があります。この点で、借り換えには「計画性」が必須なのですね。
この計画性がない借り換えはNGとなります。
- 諸費用を含めると損になる可能性もあり
- 返済不能となるリスクを高めてしまう
借り換えして借入条件がよくなったとしても、その条件で借入することによるメリットを、借り換え費用が上回っていては、かえって損になったことになりますよね。
借り換えすることで余計にお金がなくなった場合、返済不能となるリスクが高まることにもなります。返済不能となると、様々なリスクがあります。
- 信用情報の傷
- 差し押さえ
- 債務整理
ローンの返済状況は逐一記録されているため、返済が不能に陥るとその記録が残る。この記録は以降のローン審査時の参考情報となり、返済不能の記録を持つ人はローン審査で必ず落とされるようになる(信用情報の傷)
目的別ローンなどの場合、そのローンで買った住宅や車などを差し押さえられることが多い。差し押さえ後にもまだローン残高が残る場合、返済が引き続き必要となる。(差し押さえ)
返済がどうしても出来ない場合、借金の減額や帳消しを依頼する手続きが必要。多くは弁護士を通しての手続きとなる。この債務整理自体も記録に残り、さらなる信用情報の傷となる(債務整理)
借り換え自体は簡単なので要注意
ちなみに、借り換えにかかる費用は、預貯金を使って支払う方法に加えて、「借り換えローンの金額に含める」ことでも支払可能です。
- 借り換え諸費用も含めて新規借入
- 預貯金がなくても借り換え自体は可能になる
借り換えにかかる費用も含めて借り換え用のローンを組めば、今手持ちがない方でも借り換え費用を用意できますよね。借り換え自体は誰でも簡単なのです。本当にお得となる借り換え先が見つかったときには、大変ありがたいサービスです。
しかし、これはNGとなる借り換えもできてしまうことになります。実は損となる借り換えでも、借り換え諸費用をローン残高に組み込んでしまえば、簡単に借り換えできてしまうのです。
このような点からも、無計画な借り換えはオススメできません。借り換え後に「実は損だった」と気付くことがないように、借り換え前にはしっかりと計画を練ってくださいね。
お得に借り換えするには、この借り換え費用を含めてもお得になる条件で借り換えしなきゃならねぇんだす!
お得に借り換えするには計画性が要るんだべ!適当に借り換えしたらむしろ損するかもしれねぇだすよ!
賢く借り換えするために必須!返済シミュレーションを活用しよう
借り換えには計画性が必要で、無計画な借り換えはNGだとご紹介してきました。しかし、金利などの条件差から、実際に損得を確認するのはどうしたらいいのでしょうか?
その方法は、「返済シミュレーション」がオススメです。借り換え計画を立てるときには、ぜひこれをご活用ください。
2つの条件でシミュレーションしてみよう
返済シミュレーションとは、借入条件などから返済計画をシミュレーションしてくれるサービスのことですよね。最初に借入したとき、これを利用して利息や返済総額、返済回数などを確認された方も多いかと思います。
借り換えしたいときにも、この返済シミュレーションが大変オススメです。お得な借り換えかどうかを、かなり具体的に調べられます。方法は、次の通りです。
- 現在の条件と借り換え後とでシミュレーション
- 結果を比較
現在の借入条件と、借換えした後の条件とでそれぞれシミュレーションをし、結果を比較してみましょう。まずはこの時点で、借り換え後の方が返済に有利な結果となることが必要です。
金融機関によっては、借り換え用の返済シミュレーションを用意してくれている場合があります。
- 2つの条件での比較シミュレーションができる
- 損得が一目でわかる
一個一個の条件で個別にシミュレーションするのではなく、借り換え前と後と、2つの条件で一度にシミュレーションできます。
手間が省けるうえ、結果を比較形式で表示してくれますので、損得がわかりやすいというメリットもあります。借り換え用のシミュレーションがある場合、これの利用をオススメします。
以上のように、まずは2つの条件で簡単にシミュレーションをしてみましょう。
借り換え諸費用を計算してみよう
借り換え時の注意点は、先にもご紹介した「借り換え諸費用」でしたよね。これを含めても、借り換えした方がお得だと言えるかどうかを調べる必要があります。
そこで、借り換え諸費用の金額を明確にしてみましょう。各金額は、次の方法で調べられます。
借換え費用の名目 | 金額の調べ方 |
---|---|
利息(現ローン) | シミュレーション・問い合わせ |
返済手数料(現ローン) | HP・問い合わせ |
事務手数料(新規ローン) | HP・問い合わせ |
保証料(新規ローン) | HP・問い合わせ |
基本的には、各借入先への問い合わせとなります。HP上に費用が書かれていることもありますので、まずはHPを確認してみることをオススメします。
ちなみに、「印紙代」は税金になりますので、取引金額によって金額は決まっています。どの金融機関でも共通の金額となりますので、下記の金額をご確認ください。
取引金額 | 必要な印紙代 |
---|---|
1万円以上、10万円以下 | 200円 |
10万円超、50万円以下 | 400円 |
50万円超、100万円以下 | 1000円 |
100万円超、500万円以下 | 2000円 |
500万円超、1000万円以下 | 1万円 |
1000万円超、5000万円以下 | 2万円 |
これらの各名目の費用が明確になれば、あとはその費用をすべて足し算してみましょう。その合計金額が、借り換えにかかる費用になります。
シミュレーション結果と合わせてみよう
2つの条件のシミュレーション結果と、借り換えにかかる費用がわかれば、あと一歩です。借り換え後に浮くお金と、借り換え費用を比べてみましょう。
比較結果 | 借換えの損得 |
---|---|
借換えのメリット>借換え費用 | お得 |
借換えのメリット<借換え費用 | 損 |
たとえば、借り換えすると返済総額が50万円少なくなるとして、借り換え費用に20万円しかかからないなら、その借り換えはお得だとわかります。借り換え費用を含めても、まだ30万円分お得になると言えますよね。
これが、借り換えしたときに10万円しか返済総額が減らないとしたらどうでしょうか?借り換え費用が同じく20万円の場合、かえって損だとわかりますよね。借り換え費用を含めると10万円分が損になるのです。
以上のように、シミュレーションを活用すれば、その借り換えがお得かどうかはかなり具体的にわかります。計画的に借り換えするためにも、このようなシミュレーションをぜひともご活用くださいね。
今のローンの条件と、借り換え後の条件とでそれぞれシミュレーションするんだべ!その後、借り換え費用をなるべく正確に計算するんだす!借り換え費用は問い合わせればわかるんだべ!
借り換え後のシミュレーション結果のお得度が、借り換え費用を上回ってたら、その借り換えはお得なんだす!そうじゃなかったら損だすから、気を付けるんだべ!
ローンごとにもポイントあり!最後に教える借り換え豆知識
借り換えの上手な方法や注意点をご紹介してきました。お得に借り換えするための基本は以上です。最後にご紹介するのは、ローンの種類ごとの借り換えのポイントです。
ローンの種類によっては、借り換え時の注意点が増えたり、逆に借り換えに向いていたりします。最後に豆知識として、これらをご紹介しましょう。
住宅ローンの借り換えは要注意!初期費用が高額になりやすい
同じローンの借り換えでも、それが「住宅ローン」の場合は、お得な借り換えかどうか、より慎重に計画を立てることをオススメします。初期費用が高額になりやすいからです。
- 各初期費用が高額となりやすい
- 住宅ローンならではの費用名目がある
先にご紹介した「事務手数料」や「保証料」といった初期費用の金額は、元金や借入期間に応じて決まることが多いのです。そのため、高額・長期の借入となりやすい住宅ローンは、これら初期費用の金額も高額となりがちです。
これに加え、住宅ローンならではの費用名目も加わります。次のものです。
- 生命保険費用
- 抵当権設定費用
住宅ローンは長期・高額の利用となるローンですから、返済途中にローンの契約者が亡くなったときに備え、生命保険への加入が必須とされることが多いです。ローン契約者に不幸があったときは、この生命保険金でローンを完済できるようになっています。
仕組み自体は利用者にとってもお得なものですが、その掛け金は利用者負担となるため、住宅ローン利用時にはこの名目のお金を用意する必要があります。
それに加え、住宅ローンには「抵当権」の問題があるため、司法書士を通した手続きの費用も必要となります。
- 返済不能時に土地・住宅を差し押さえる権利のこと
- 司法書士を通した専用の手続きが行なわれる
- 返済不能時の保険としてこれを設定するのが普通
- 住宅ローン契約時の手続きに組み込まれている
- この手続きのための費用は利用者負担
すでに住宅ローンを組んでいる方なら、新規契約したときにこの手数料を支払ったものと思います。そのときの手続きで、アナタがローンを組んで買った土地や住宅の抵当権が、お金を貸した金融機関に設定されているハズです。
借り換えするときは、この抵当権を変更しないといけないのです。
- 元の金融機関にある抵当権を抹消
- 新しい金融機関に抵当権を設定
これらを、また司法書士に頼んでやってもらわないといけません。手続きの段取りは借り換え先の金融機関がやってくれることも多いですが、手数料は同じく利用者負担です。
以上のような事情で、住宅ローンは初期費用が高くなりやすいため、借り換えするときにも注意が必要です。
- 初期費用の計算を間違えると影響が大きい
- 慎重な借り換え計画が必要
費用が高額になるだけに、初期費用の計算を間違えていると、借り換え計画の失敗に直結しかねません。このローンで借り換えするときは、借り換え計画をより慎重に立ててくださいね。
カーローン・カードローンは借り換えがお得!?
住宅ローンとは逆に、借り換えが比較的向いているローンは「カーローン」や「カードローン」です。
- ローン商品ごとに金利差が大きいローン
- 初期費用も少なめ
- 借り換えで大幅にお得になることアリ
住宅ローンなどになると、どの金融機関のローンでも金利は似たような状態です。借入先ごとの金利差が小さいため、借り換えするときには綿密な計画が必要なのです。
しかし、カーローンやカードローンはその限りではありません。これらは、ローン商品によって金利差が大きいのです。
ローンの種類 | 高金利の商品 | 低金利の商品 |
---|---|---|
カーローン | ディーラー系 | 銀行系 |
カードローン | 消費者金融系 | 銀行系 |
たとえばカーローンの場合、ディーラーローンを使うと「4%~8%」の金利が相場ですが、これが銀行系になると「2%~4.5%」となります。同じようなカーローンでも、銀行で借りた方が低いのですね。
カードローンも似たような状態で、消費者金融系では最高「18%」近くにもなる金利が、銀行系だと「15%」程度が最高です。
さらに言うと、これらローンは、住宅ローンほど新規契約時の手数料がかかりません。カードローンにいたっては、印紙代くらいしか初期費用がかからないことも多く、借入条件が良くなるなら借り換えが大変オススメです。
以上のことから、これらローンは借り換えするだけで大幅にお得となることがあります。もちろん借り換え計画はきちんと立てることが必要ですが、ローンの中では借り換えに向いているローンです。
これらローンをご利用中、もっとお得に借入したいと思ったり、もっといい条件の借入先を見つけたりしたら、積極的に借り換えを考えてはいかがでしょうか?
このように、ローンによっても借り換えにはポイントがあります。先にご紹介した基本とあわせ、借り換え時の参考にしてみてくださいね。
【参考ページはこちら】
キャッシング審査に通れない?そんな時はこれ!
ローンごとの注意点とかもあるし、適当にやったら損になるかもだすな。シミュレーションとか使ったり、よくわかんなかったら金融機関に相談するのもオススメだべよ。
こういうのが借り換えだすから、借入条件に差がなかったら意味ねぇだすよ。借り換えしただけで借金が減ったりはしねぇから、注意してほしいんだべ。